会社の出張で香港に来ています。香港に以前来たのはもう２０年近く前になりますから、香港国際空港のたたずまいなども、記憶にある感じとはずいぶん違っていて驚きました。とにかく色んなものがきれいで新しいですねー。
背景の超高層ビルが香港っぽいですね。
とにかくきれいだったよ。
香港、というと、昔からなんだか怪しい日本語が蔓延している印象があるけど、空港の中でいきなり、不思議なチェーン店を見つける。宿泊ホテルの近くにもあったから、どうやら香港の全国チェーンらしいんですが。
Youの、と優の、とかけたのかな。ちょっと無印良品とかぶるところも怪しい。
気を取り直してタクシーでホテルへ。以前香港に来たときは必ず香港島の方に泊まっていたのですが、今回は九龍島のRoyal Gadenというホテル。とても立派なホテルです。
吹き抜けがビュッフェレストランになっている。でっかいスクリーンではサッカー中継なんかもやってました。
今回の出張は、とにかく朝から晩までホテルにこもりきりで世界中から集まってきた通信事業者が、あーでもないこーでもないと議論する場なので、観光なんかしている時間は全くないのです。今日しかない、とばかりに、到着当日の今日、街歩きをしてきました。
以前訪れた香港島は、とにかく香港らしいごった煮感が魅力で、高層ビルとその狭間の路地の匂い立つアジアの香り、という印象だったのだけど、ホテルのある九龍の尖沙咀エリアはずいぶん雰囲気が違います。九龍全体が、ビジネス街、というよりは住宅街かつショッピング街で、緑も多いし、オシャレなショッピングモールもあるし、道も結構広い。香港っぽい雰囲気はありつつも、少し亜熱帯の東京、あるいは大阪、という感じの、都会的な街並みでした。
こういう、道を横断する巨大看板を見ると、香港だなーと思うんだけど。
最近できたらしい、K11というショッピングモールとか、東京のおしゃれなモールと変わりありません。
K11の地下です。おしゃれだし、きれい。日本の食材なども豊富に打っているスーパーなどもあり、外国人の姿もたくさん見かけました。
町の雰囲気を知るには、街の人たちの日常の足になっている公共交通機関に乗るのが一番、ということで、地下鉄に乗ってみました。これが本当にきれい。どの駅も、最近日本の南北線なんかで導入されている、駅とホームの間にガラスの扉がある構造になっています。地下道とかもとてもきれいだし、すごく住みやすい街だなぁ、という感じがしました。
地下道です。ニューヨークの地下鉄とは比べ物にならないくらいきれい。比べる相手がひどすぎるか。
こんなところにまで木村拓哉が・・・
地下鉄に乗って、とにかくあてもなく、ぶらりと、美孚（Mei Foo)という駅で降りてみる。駅の目の前に、茘枝角公園（Lai Chi Kok Pak）という公園があって、これがとても素敵な公園でした。
きれいでしょう？
公園の中にはアスレチックフィールドもあり、児童公園もあり、緑の中では民族衣装で記念写真を撮っている人たちもいました。
どこの国かな？
意外だったのは、地下鉄に乗っていても、インド系・東南アジア系・欧米人と、とにかく人種が多種多様なこと。以前来た時にはもっと中国系一色だった記憶があるのだけど、見事なまでに多民族化している。最近の東京もずいぶん外国人を見るようになって、かなり国際化してきたな、なんて思っていましたけど、香港は当たり前のようにずっとずっと先に行っています。
ニューヨークの居心地良さは、異邦人を簡単に受け入れるその許容力の大きさと、その結果としての多種多様な人種が当たり前のように共存しているダイバシティーの街である、という点にあったと思うのだけど、香港の街を歩いていても、同じような居心地の良さを感じました。九龍だから、かもしれないけどねぇ。そういう中で、日本発のブランドも結構頑張っていて、日本料理店は韓国料理店より明らかに多い気がしました。ニューヨークではすっかり韓国料理が圧倒していた感じがしたけどね。香港の日本料理店も、中国人や韓国人が経営しているのかなぁ。
街中でやたらみかけたセブンイレブン。なんとなくうれしくなるよね。
夕食は、ネットで見つけた、「池記」というお店に行きました。海老ワンタン麺と手羽先をいただく。どちらもおいしかったですよ。
奥のは正体不明のジュース。しょうがみたいな味がしました。
中国本土、という豊饒な後背地を持ち、国内二制度というマージナルな部分で発展を続ける香港。やっぱり侮れない場所だなぁ、という感じがしました。今回は香港島には行けないけど、また訪れてみたい場所です。
九龍から見た香港島です。パノラマ風に撮ってみました。
金曜日には帰国して、土曜日のガレリア座の通し練習には間に合うつもりです。ばたばた忙しいですが、短い香港の滞在で、中華のパワーをもらってこようと思います。
