NJに来ています そのいち〜NY観光仕納め〜

先週末にデルタ航空に乗り、NJに来ています。いよいよNJのおうちともお別れ。引っ越しのための各種手続きと、荷造り作業が主目的ですが、最後に行けなかった場所、行きたかった場所をいろいろと訪ねたい。もちろん、先日の大船渡行きで買い込んだお土産をNYのお友達に手渡すのも大事な目的の一つですし、日本のお友達にNYのお土産を買い込むのも大事な作業。CATVの解約手続き、電気・ガス・水道の解約、レンタルピアノの返却手続きその他、日本からはなかなか連絡が取りづらかった雑務をばたばたとこなしつつ、NY観光もちゃっかりこなしております。

てなわけで、今回は「紀行・雑感」カテゴリーでまとめてみました。これからNY/NJを訪れるときは、旅人として訪れることになるんだなぁ。でも、やっぱり2年間お世話になった街ですから、来てみれば、薄汚いSubwayも、マンハッタンの街並みも、住み慣れた懐かしさでいっぱい。大阪や神戸、三田といった、自分の「住み慣れた」場所の一つに、このNY/NJが加わったことが、とっても嬉しく思える再訪になりました。

着いた日の翌日、先日女房と娘が行ってとても素敵だった、という、コロンバスサークルのマンダリンホテルで朝食。


ラウンジのオブジェ。


女房お勧めの、エッグ・ベネディクトを食べる。おいしい〜。

先週のぽかぽか陽気から打って変わって、時雨交じりの北風がとても冷たいあいにくの天気。女房と娘に、「パパが東京の寒い空気を持ってきたんだ」と責められる。なので、一度乗りたかった二階建てバスに乗るのはあきらめて、エンパイアステートビルに行くことに。


エンパイアステートビル、といえば、キングコング、ということで、いたるところにゴリラがいます。

いつもだったら、ビルの外まで長い行列ができているのですが、天候のせいもあってかガラ空き。するすると86階の展望デッキへ。


こうして見ると、マンハッタンが水に囲まれた「島」であることがよく分かります。

360度の展望をたっぷり堪能したあと、さて、どうしようか、と。寒いし、どこか美術館にでも行こうか、という話になり、娘が、「メトロポリタン美術館に行こう」と言い出す。娘は、学校の授業でもメトロポリタン美術館に行ったことがあるので、5〜6回は行っているのだけど、やっぱりいつ行っても楽しいんだって。ちょうど今、日本コーナーに鳥獣戯画が来ている、という話もあり、行くことにしました。


33通りの駅から行きます。不思議な手すり兼腰掛けがNYっぽい。

メトロポリタン美術館では、案内カウンターにNY混声合唱団のお友達がいらっしゃって、ご挨拶をすることができました。その方が、「これが楽しくてお勧めですよ」と渡してくれた、家族向けのFamily Map、というイラスト地図があり、これがとても楽しい。ウォーリーを探せ、みたいな感じの細かい細密画で、美術館の中にどんな展示品があるか、事細かに描いてある。


こんな感じ。見えるかな?

日本コーナーでは鳥獣戯画以外にもたくさんの絵巻物が展示されていて、日本のMANGAのルーツ、と紹介されていました。娘と私のお気に入りは、南太平洋のコーナー。謎の神様がいっぱいいる。娘は「マケマケ」と呼んでいます。


立像の向こうに見える巨大なオブジェはかつての家の天井をそのまま持ってきたもの。

パパのお気に入りは、アメリカン・ウィングにある家です。


美術館の中に、19世紀風の家がまるごとある。

この建物の中には、18世紀から19世紀にかけて、アメリカ東部の都市に建設されたヨーロッパ風の家の部屋がいくつも再現されています。さまざまな家具や食器類がずらりと並んだコーナーがあり、ガラス食器の列の前で女房が動かなくなってしまいました。

お昼は、館内のイタリアレストランで食事。セントラルパークが見える大きなガラス窓が気持ち良い。食後にエスプレッソを頼んだら、マドラーの先に氷砂糖を結晶させたお砂糖が付いてきました。おっしゃれー。


こんな感じ。きれいだねー。

このあと、ジュリアードショップに行って楽譜やオペラの本など買い込み、帰宅。たくさんの思い出をくれた名残惜しい街にも、この金曜日まで、あと数日の滞在。思い残すことがないように、なんて言っても無理なんだろうけど、最後まで目いっぱい、盛りだくさんに楽しもうと思います。