GAG第10回公演が終了しました

女房と二人で細々と続けております劇団ガレリアアクターズギルド(GAG)、久しぶりの公演、そして第10回目の記念公演が、先週23日に無事終了しました。ご来場下さったお客様、ありがとうございました。色んな個性がそれぞれの色彩を持ち寄って混ざり合い、ちょうどいい心地よさの色合いでブレンドされた、気持ちのいい舞台を、出演者の一人としても目一杯楽しむことができました。色んな色を持ち寄ってくれたスタッフ・出演者の皆さんに感謝感謝です。

米国から帰国して、さてGAGをどうしようか、と女房と相談した時、やめよう、という案は全く出ませんでした。一番の理由は、過去二回上演した池澤夏樹さんの「南の島のティオ」の朗読シリーズ。全部で10編のこの短編集を全編舞台化する、というのがGAGのライフワークになっていて、巻き込んでしまったイラスト担当のYさんには申し訳ないのですが、残り6編を毎年やっていったとしても6年かかる。これをしっかり形にしていかねば、というのが、一番のモティベーションになりました。

一方で、渡米前の何度かの公演では、集客、という点で非常に苦戦していました。女房も私も音楽活動をメインに据えているので、お友達に「お芝居やります」と言っても、あまり興味を持ってもらえない。常箱にしていた調布のたづくりもいい場所なんだけど、100人というキャパはちょっとハードルが高い。会場はもう少しこじんまりした場所に変え、音楽の企画も交え、かつ、来てくださったお客様にもっと楽しんでいただけるおもてなしも盛り込み、そして記念公演ということで、ゲスト出演者も募って賑やかに・・・なんて、とにかく贅沢に色んなものを盛り込んでしまいました。

これだけてんこ盛りの舞台だったんですが、それがとっちらかってしまうことなく、いい感じに仕上がったのは、今までの舞台を支えてくれたスタッフの地力と、今回初めて参加してくれた皆さんの地力が、決して妥協することなくぶつかり合って、それが変に不協和音にならず、いい感じにブレンドされたおかげかなぁ、と思っています。


本番会場のかん芸館も素敵な場所で、Yさんのイラストは、またあのティオの世界に帰ってきた、という安心感。GAG公演としての一貫性をしっかり保つことができたかな、と思っています。


圧巻だったのは、今回の公演のタイトルにもなったお茶会パート。この写真のお料理を、ヴィーガン料理研究家のTさんが一人で作り上げてきた時には感動を通り越してただただ驚嘆。南の島のティオにふさわしく、お料理はバナナの葉の上に並べられています。まさに南の島からこぼれ落ちてきたような色彩のダンス。


もうひとつ圧倒的な存在感だったのが、第三部の伴奏を担当してくださった村田智佳子さん。会場のピアノはプレイエルで、素晴らしいピアノではあるけれど、ウィーナオペレッタの伴奏、しかも小さな会場ということで、暴れ馬を乗りこなすようなご苦労があったようです。でもそんな苦労を感じさせないきらびやかな色合いの音色で歌い手を引っ張って下さいました。

自分自身のパフォーマンスに関しては、まだまだ発展途上の素人芸をお聞かせしてしまった部分が多々あり、反省点が一杯あるのだけど、昔馴染みのOさんとの二重唱の心地良さ、キュートなKさんとのバカバカしい二重唱、受付その他舞台裏をいつも支えてくれるKさんTさんご夫妻の安心感など、今までの自分たちを支えてくれた人たちの暖かさに守られて、終始心地よい舞台を楽しむことができました。

今回の会場は事情があって今後は使えそうにないのですが、会場探し含め、次のGAG公演に向けてもう準備は始まっています。今までのGAGの色彩から、また新しい色のGAGへ。試行錯誤を繰り返しながら、お客様の温かな拍手と、信頼できる仲間の輪に支えられつつ、この活動を続けていけたらな、と思っています。ちなみに今調べていたら、「南の島のティオ」、いつの間にか一つお話が増えて11編になっているらしい。いつまでも終わらなかったらどうしよう。それも楽しいけどね。


記念公演でもチラシは手作り。この手作り感をずっと続けてまいります。舞台っていいなぁ。本当にいいなぁ。