猫の額でも楽しんでます

以前から、裏庭のプランターで家庭菜園を作って遊んでいる、という話を日記で書いています。この秋に、「短期間でできる」という売り文句に惹かれて種を蒔いたはつか大根が、4ヶ月くらいかかって近頃やっと収穫。2〜3センチくらいに育った真っ赤な丸い根っこがなかなか可愛らしく、味も結構しっかりしております。

このはつか大根、種を蒔いて以降とにかく受難続き。小さな本葉がちょっと出てきたぞ、と思った頃に、なぜかプランターに大量のヤスデが発生し、それが原因かイマイチはっきりしないのだけど、本葉がいじけて全然育たなくなってしまった。日当たりのいい所に移して、多少元気が出てきたかな、と思ったら、こんどは鳥が格好の野菜だと思ったらしく葉を食い荒らし、また発育が停止。他のプランターも含め、防虫ネットを手作りして設置したら、やっと元気に育ちだし、なんとか収穫を迎えました。簡単に育つって書いてあったんだけどえらく手間と時間がかかったぞ。

別のプランターでは、秋に植えておいたチューリップの芽が出てどんどん育っている一方で、もう一つのプランターでは、去年の夏に育てて、一旦枯れてしまったパセリに新しい芽が吹き、冬の間中ずっと元気に葉を茂らせています。レストランとかでお皿に添えてあるパセリとかと全然違う、しっかりした味がする。同じように夏に育ててすっかり枯れてしまった紫蘇を、ひょっとしたらもう一年、なんて思って根っこだけ残してあるのだけど、こっちは全く復活の兆しがないなぁ。

プランターでは他に、ガレリア座のTくんから株分けしてもらったイチゴがあって、こちらにも先日から白い花が咲き始めました。沢山の花の芽が見えているので、実がなるのが楽しみ。鳥と虫に気をつけないと。

先週末、少し早い春の陽気が続いたので、いけるかな、と思い、プランターを一つ追加。秋から冬にかけて庭の隅に積んであった枯葉の山がいい感じの腐葉土になってきたので、これをベースに土を作り、小松菜の種を蒔く。去年は鳥害と虫害で全然うまく出来なかったので、防虫網の効果に期待。でも途端に季節が冬に逆戻りしちゃった。これも時間がかかりそうだ。

以前も書いたかもしれないけれど、こうやって土をいじっていると、妙に安心する、というのは、自分の中に農民(というか、百姓)の血が流れているってことなのかもしれないと思います。百姓、と言う言葉は、もともと「百の姓」、つまり「天下万民・民衆一般」という意味で、これが次第に農民を指す言葉になったそうですが、自分としては、「農民」という言葉より、「百姓」と言う言葉の方が、土と一緒に生きているプライドみたいなものを感じて好きです。お百姓さんとは言うけれど、お農民さんとは言わないもんね。

本職のお百姓さんにはほど遠いけれど、おままごとのような小さなプランターたちにも収穫の喜びがあり、土に触れる楽しみがあります。春になったらまた色々と仕込み始めようっと。