「おじゃる丸」にはまってます。

我が家では、あまり娘にテレビを見せていないのですけど、それでも毎日必ず見ているのが、NHK教育の「おじゃる丸」と「忍たま乱太郎」「天才テレビくんMAX」。塾がある日も、DVDに録画して、晩御飯を食べながら見ている。時々早く帰ってきたパパや、週末のべっとしている時間なんかに、一緒に見る。そのうち、パパもだんだん、「おじゃる丸」にはまってきた。

初めはさほど一生懸命見てなかったんですけど、10周年記念で放送された、「満月ロード危機一髪」を見て無茶苦茶感動してしまい(隣で見ていた娘は割とクールだったんだが、パパはボロボロ涙を流してしまった)、それ以来、機会があれば見ています。ママもかなりハマっていて、週末に、「このお話がとてもよかったから見なさい」などとお勧めエピソードをDVDで見せてくれる。そんなわけで、我が家では「おじゃる丸」がTVに映っていることが多い。以下、「おじゃる丸」を見たことがない方には全く理解できない記述が続きますが、お許しを。

昨年末まで放送されていたのが第11シリーズ、ということなんですけど、これの中でもお気に入りのエピソードがいくつかありました。妙に印象に残ったのが、「ゴージャス来て去る」という回で、ゴージャスな占い師さんの「ごーじゃーす!」という決め台詞(なぞのメロディー付き)が今でも時々口について出る。

「すてきなほんやさん」という回なんか、なんとも皮肉なお話で、こんなの子供に見せてええんかいな、という気分になりました。同じように、こんなの子供番組じゃないだろ!というのが「サムのサムタイム」というお話で、老いらくの恋を素敵なジャズに乗せて描いて、ラストシーンで呆然。白石冬実さんが熟練の味を出していて素敵だったなぁ。娘が大好きで何度も見たのが、「あかずのま」という回で、たたみかけていく演出が素晴らしい。

中でも女房と二人して思わずぽろぽろしてしまったのが、第11シリーズの最終回「おじゃ雪」。これも演出が本当に素晴らしくて、導入部分の脚本の妙といい、後半部分の間の取り方といい絶品。お話も実に切なくてよい話だった。ネットで見ると、この「おじゃ雪」、第一シリーズで放送された「また会う日まで」と同工異曲、という感じのお話だったそうで、そう言われると、昔のお話とかも見てみたくなるなぁ。

雪だるま、というのは、なんとも愛らしいキャラクターの裏で、すぐに溶けてなくなってしまう、というはかなさを抱えている。そこをテーマにしたお話ってのをよく見る気がするんだね。昔、高校時代、漫画研究会の友人が描いたアニメのストーリーボードがあって、これが、親のない少女が作った雪だるまが動き出して、冬の間だけその子の父親になってくれるのだけど、春になると溶けてしまう、というお話。いい話じゃん、なんとかアニメにしたいねぇ、なんて言ってたのだけど、高校生にアニメ制作のノウハウもなく、しばらくたって「スノーマン」がヒットした時にはちょっと悔しかった。おなじようなことを考える人はいるんだなぁ。「アンパンマン」の映画でも、雪だるマンというキャラクターが出てきて、同じように春の到来と共に消えていく、というエピソードがあった気がする。

おじゃる丸」のなんとも平和な世界が好きで、ああいう風に日々が過ぎていけばなぁ、なんて思いますけど、現実はなかなか厳しいものがあり、この日記もなかなか更新できずにおります。そうこうしているうちに、娘と女房が作り出した「クプリン」には、新キャラクターが登場しました。こんなのです。

のんびりのんびり暮らしていきたいもんですね。ではでは。