東京家族・愛、アムール・ちはやふる2・宇宙戦艦ヤマト2199

以下、ネタバレ記述がありますので、ご覧になっていない方はご注意を。

先日の香港・ベトナム行きの飛行機の中で、例によって映画を2本みました。山田洋次の「東京家族」と、ミヒャエル・ハネケの「愛、アムール」。どちらも老夫婦が主人公で、どちらも男の方が残される結末。でも、余韻、という意味では、「東京家族」の方がよかったなぁ。「愛、アムール」はフランス映画にしては生活臭漂う感じもあるんだけど、主人公が経済的に恵まれていたり、結末で結局現実逃避してしまう主人公とか、どこかで浮世離れした感じが残ってしまう。「東京家族」はさすが松竹映画の伝統、という感じで、地に足ついた、というか、畳にしっかり腰を据えた感覚があってよかった。小津映画へのオマージュになっていながらきっちり山田洋次映画になっている所もすごい。震災の取り込み方とかがあざといところも山田洋次っぽくて鼻がつくんだけど、俳優さんの生の魅力が最大限引き出されていくところもさすがだなぁ、と思いました。妻夫木さんってやっぱりいい役者さんなんだなぁ、とか、中島朋子さんの嫌味な感じがいいなぁ、とか。それぞれの家族を描く場面場面でアングルの高さを変えていく神経の細やかさも職人芸っぽくってすごいなぁ、と思ったけど、「東京物語」の原節子の場所に座った蒼井優の描写で、逆に、原節子のあの「いえ、私、ずるいんです」というセリフの重さがエコーのようにかぶさって聞こえてきて、こういうオマージュの捧げ方ってあるんだなぁ、と思った。「東京物語」の一つの解釈を映画として見せる、という。

最近テレビで娘と一緒に見ているのは、「ちはやふる2」と「宇宙戦艦ヤマト2199」である、というのは、最近この日記でもよく書いてますが、娘の興味はやはり声優さんの方にあって、ちはやふる2で新人部員の筑波くんの声をやっている入野自由さんが、「千と千尋の神隠し」のハクの役だった、とか、綿谷新役の細谷佳正さんが宇宙戦艦ヤマト2199の加藤三郎をやっている、とか、そういうところの話を色々調べてうひょうひょ言っている。相変わらずヘタリアともつながっていて、宇宙戦艦ヤマトにちらっと出てきたキャラの声を聞いて、あれはヘタリアの香港の声の人だ、とか言っている。確かに昔アニメおたくだった頃、小山茉美さんが吹き替えしてる、というだけで洋画のTV放送見たりしてたなぁ。今日もヘタリアのイタリアとフランスのイラストを模写してあげたりしました。元アニメおたくと現腐女子入り口の娘の親子の交流は続いております。それにしても、「ちはやふる2」の団体戦の決勝の回は素晴らしかった。思わず二回見直してしまいました。瑞沢高校優勝おめでとー。千早個人戦無理すんなー。千早はやっぱり太一がいいとおもうぞー。新くんはクィーンとの方が似合ってるとおもうぞー。