気がつけば3カ月

気がつけば、4月に渡米して3カ月。来週1週間、東京で会議があり、日本に一時帰国します。とはいえ、土日は飛行機で移動、平日は朝から晩まで会議、唯一フリーの金曜日は亡父の法事、と、全く自分の時間は取れない帰国なのだけど、3カ月の不在というのがどんな風に自分の視点を変えているか、今からちょっと楽しみ。

さっきも日本の家族とスカイプで話をしていて、住んでいた西調布の近辺はどう変わったか、とか、いろいろ聞いたのだけど、たった3カ月でそれほど劇的に世間が変わるわけもない。今の平和な日本で3カ月で変わるのは首相くらいなもので、そんなに急激に変化があるわけもない。とすると、この3カ月で一番変化しているのは、やっぱり自分だと思います。仕事にもまれ、生活の立ち上げにもまれ、じたばたと日々すごすうち、3カ月前の自分の興味や生活パターンがまるっきり違うものに入れ替わっている。ゆく川の流れは絶えずして、とは言うけれど、実はもっとも変化しやすいのは、世の中ではなくて人間の心そのものだったりする。

そう思うと、自分の中の変わらない自分、というのをきっちり持つことの大切さ、ということも考えるよね。仕事のペース、生活のリズム、何もかもが激変したし、それに応じて自分の心持もずいぶん変化したとは思う。仕事のスタイルとかも微妙に変化しているし、プライベートの過ごし方も含めて、単純に、以前よりずっと外向的になっていると思います。意図してそうしている部分もあるのだけど。

その中でも、自分なりの視点を持ち続けること、自分なりのスタイルを守り続けること、というのが実はすごく大事。仕事でも、自分がおかしいと思うこと、疑問に思うことを放置しない。プライベートでも、やっぱり歌に対する姿勢は変えたくないし、歌う場所へのこだわりも捨てたくない。変わっていくこと、変わるべきこと、変わってはいけないこと、譲れないこと。その境界をしっかり自分で確認していく作業の中で、自分にとっての3カ月後の日本が、どう見えるのか、自分の中の変化をしっかり見極めたいと思います。