新宿オペレッタ劇場「小公爵」〜短期決戦〜

金曜日と土曜日、来週末に本番を迎える新宿オペレッタ劇場「小公爵」の練習に参加。

プロの方々と舞台をご一緒すると、いつもその集中力に驚かされます。今回共演するソリストの方々も、既に相当の完成度。短期間のうちに、ここまでしっかり作りこんでらっしゃる様子に感嘆。タイトルロールの猪村浩之さんは、セリフも歌も完璧で、ノーブルな演技、立ち居振る舞い、明るく輝かしい高音の響き、どれをとっても実に素敵。清水良一さんのいつもながらの味わい深いキャラクター・バリトン、柳隆幸さんのコミカルながらパワフルなテノール、北澤幸さんのオペレッタらしい気品あふれるメゾ・ソプラノ、赤池優さんのキュートな魅力。それぞれのソリストのキャラクターがきちんと立っていて、楽しく、美しく、お洒落でばかばかしいフランスオペレッタの世界が、どんどん形になっていきます。

今回のこの舞台、秋くらいから練習を進めているのですが、演出付の舞台をこれだけ短期間に仕上げないといけない、という経験は、私としては実は初めての経験。全部のナンバーに演出がついたのがこの週末なので、今週と来週の2週間で、怒涛のごとくに仕上げていかねばなりません。これは相当厳しい。同じような練習参加回数で舞台に乗った経験はもちろんあるんですが、歌のない芝居だけの助演とか、ナレーションの仕事だったからなぁ。今回みたいに、出番も多いし、覚えないといけない歌も段取りも多い舞台を、これだけの短期間で仕上げるのは初めてだよ。

もちろん、ソリストさんは年明けからほぼ毎日のように練習を重ねてらっしゃる、というアドヴァンテージがあるわけですけど、それでも、合唱を含めて舞台をぐっと引っ張っていくオーラは、並みの集中力じゃない。合唱も足を引っ張らないようにがんばらないとね。楽譜と段取りを一緒にしてどんどん詰め込んでしまった方が、よっぽど身についたりするので、まずは、楽譜を縮小コピーして、通勤電車の中で、練習を録音したMDを聞きながら必死にシミュレーションの日々です。平日の夜にも練習がどんどん入ってきて、短期決戦の様相を呈してきました。ツルツルの脳みそを振り絞って、がんばらねば。

てなわけで、今日も会社終わってから練習だ。早めに仕事切り上げて、新宿文化に走ります。がんばるので、26日と27日は、是非新宿文化センターに見に来てね〜!!