娘の料理

うちの女房は結構料理が好き。「工作してるみたいで楽しい」と本人は言っておりますが、好きこそものの上手なれ、ということなんでしょうか、ありあわせのものから手早く作るのも、パーティ用の見栄えのする料理を作るのもかなり得意です。料理のうまい女房をもらうと、人生のかなりの部分は幸福でいられる気がする。他の部分で厳しくダメ出されてたとしてもさ。

そんな女房が、先日、娘の小学校で開催されたバザーで、手作りのケーキを作ることになった。天使のFちゃんのお母さんがケーキ作りが趣味、ということで、教えてもらいに行き、洋梨のタルトの作り方をマスター。それ以来、ちょっとお菓子作りに目覚めたらしい。TVで紹介されていた、土鍋で簡単にできるプリンの作り方、というのもマスターして、少し前には、クッキーを作ったりしておりました。

てなわけで、先日、娘のお友達が2人、我が家に遊びに来た時に、「一緒にお料理をして、できたものをみんなで裏庭で食べよう」ということになったんだって。娘はサンドイッチ担当、お友達の一人が、土鍋プリン担当。もう一人は、以前から女房がマスターしていたベーコン入りの手作りパンの担当。

これがすごく楽しかったらしくて、以来、娘は、女房のお手伝いで台所に立つことが多くなりました。さすがに完全に一人で任せるのは危ないので、ずっと女房が脇で目配りしているのですけど、娘は結構楽しいらしくて、色んなものを一人で仕上げていく。昨夜の夕食では、女房の手を借りずに、娘だけで、白菜と大根菜入りのお味噌汁と、ほうれん草の白和えを仕上げました。材料を切るところから、全部一人でやたんだって。「お味噌汁のお味噌は、火を止めてから、おたまの中で溶いてから入れるんだよ」などと、パパにも手ほどきしてくれます。ほうれん草はラップに包んで、電子レンジで1分間チンすると、上手に仕上がるんだよね。「電子レンジでチンするってね、電子レンジの前で、『チン』って言うことかと思ってたんだよ」なんて娘はケタケタ笑ってますけど、こうやってどんどん大きくなっていくんだなぁ。

昨夜は、娘の七五三の写真が仕上がってきたのだけど、なんとなく、七五三のイベントが終わってから、娘が急に大人びてきたような気がする。きれいなお着物を着て、お澄まししている写真は、すっかりお姉さん、という感じ。昨日は、いままで履いていた靴が小さくなってしまって、新しい靴を買いに行きました。体の成長もそうだし、心の成長もそうだし、今の時期、子供は半年単位、数ヶ月単位でどんどん脱皮していく。そんなことをぼんやり思っていたら、今日、私の携帯に、「逆上がりができるようになったよ」というCメールが娘から届きました。おいおい、ほんとかいな。

色々とこまっちゃくれた反応をし始めた娘の成長が嬉しいような、まだまだ子供でいてほしいような・・・オトウサンは最近、なんだか複雑な気分でいるのです。ううむむ。