タオルハンカチ

早稲田実業の斉藤投手がタオルハンカチで汗をぬぐう姿が、やたらと話題になってますが、私も別の理由で、昨日まとめて購入しました、タオルハンカチ。別の理由、というのは、以前にもこの日記に書いたかもしれないけど、最近汗のかき方が尋常ではないせい。

とにかく、顔全体から汗が噴き出す。昔もそれなりに汗っかきだったけど、顔が水含んだスポンジみたいに汗まみれになって、汗が目に入って眠れない、なんてのは最近の話。汗腺の分布が変わったってことなのか?それともやっぱ、更年期なのかねぇ。男性にも更年期があるっていうからさ。夜もおかげですごく寝苦しいんだけど、朝夕の通勤や、昼休みに外に出たりするだけで、ワイシャツが襟元からびしょびしょになってしまう。普通のハンカチではとても足りない、ということで、タオルハンカチに切替え。

快適っすね。こりゃいいわ。でも、このタオルハンカチ、汗っかきオヤジの代名詞みたいなもんで、斉藤投手が出てこなかったら、そんなに洒落たものにはならなかったと思うんだけどねぇ。我が家でも、タオルハンカチといえば子供のハンカチで、「タオルハンカチほしいんだよねぇ」って私がぼそっと言ったら、女房が、「一杯あるよ、キティちゃんとかプーさんとか…」とにっこり。会社にキティちゃんのタオルハンカチ持っていって汗ふいてたら、話題にはなるわな。そんな話題にはなりたくないわな。でも、そういう位置づけだったよねぇ。タオルハンカチってさ。子供用の便利グッズ、あるいはオヤジの夏汗対策用品。

タオルと言えば、随分昔、九州の中高生の間で、首にフツーのタオルを巻く、というのが流行している、というニュースを見たことがあります。可愛いお姉ちゃんとか、結構涼しげなイケメン風のお兄ちゃんが、首に普通のタオル巻いてる。TVで流れたこの姿が、実にカッコ悪いんだ。「なんで?」と聞かれても、彼らにもよく分からない。「流行ってるから」としか答えられない。

メーカーが仕掛けるファッションの流行とは違って、こういう一種の「草の根」の流行ファッションというのは、一体どこから生まれてくるんでしょうかね。あくまで私の仮説なんだけど、多分、ある学校ですごく人気のある女子生徒か、アイドル的な男子生徒がいて、彼女か彼が、汗ふくのが面倒で首にタオル巻いたりしてたのを、他の子がまねし始めた、なんてのが始まりなんじゃないのかなぁ。

カッコイイ人がやればカッコヨク見える、ってのは、ファッション雑誌のモデルさんを見れば分かる話で、モデルさんが着こなしている服を普通のおばさんが着れば、あんなにかっこよかった服がただのオバサン服になってしまう。個性を強調するためのファッションとは言うけれど、所詮個性なんてのは生まれてきた自分の肉体=外見以外にはない…ってのは、昨日も書いた「バカの壁」にも書かれていたっけ。タオルハンカチだって、斉藤投手が使っていればカッコヨク見えるわけで、オヤジの私が使えばただのオヤジ用品なんだよね。わかっちゃいるけどさ。

…そういえば、九州の中高生の兄ちゃん姉ちゃんたちは、今でも首にタオル巻いてるんですかね?