濃度が上がってきたぁ

9月のGAG公演の練習、8月はほぼ毎週末入っているのですけど、段々に煮詰まっていく感覚が嬉しい。

今回客演でお招きしたはしもとさんも、「この役が一番訳わかんないんだよなぁ」と悩んでいた役を、一週間でがらりと作り変えてきて、これがまたすごく面白い。今回の芝居は、はしもとさんと女房と私の3人で作っていて、一応演出は私がクレジットしているんですが、実質ほとんど演出らしいことはやってません。基本の舞台設計と、全体の流れを作っただけで、あとの「役作り」という部分では、3人の役者が、お互いの演技を「あーでもない、こーでもない」と言い合いながら作っています。それがなんだか楽しいんだよね。

「あーでもない、こーでもない」という指摘の応酬、というのは、時にはすごく本質的な演技論みたいなところにたどり着きます。「セリフを上手く喋ること」に注意が行ってしまって、セリフを生み出す元になっている感情の部分がきちんと作りこめないでいると、「ほんとに楽しくなって喋ってますか?」と容赦ない指摘が飛ぶ。きちんと自分の感情を作ってから、セリフにつなげていくこと。当たり前のことなんだけど、すごく難しいこと。

若干手前味噌になるかもしれませんが、はしもとさんは勿論のこと、女房にしても私にしても、「演じる」ということについての一定のテクニックやそれなりの方法論のようなものは持っている。だから、そういう「基礎編」の部分ではなくて、もっと漠然とした「役作り」の話ができる。「もっと二人の関係があったかくならないかな」なんていう漠然とした表現を投げるだけで、「じゃあこのセリフを変えてみようか」「じゃあここでもっと作り方を変えてみようか」というアイデアがどんどん出てくる。自分の中でもそういうアイデアが色々生まれてくる。それを、週末の練習に向けて、平日の通勤電車なんかでシミュレーションしているうちに、また、「こうした方がいいな」「ああしてみようか」と別のアイデアが湧いてくる。そういう応酬の結果が、必ず次の練習に反映されていく。ものすごく密度の高い、しっかりした手ごたえのある練習が続いていて、ほんとにわくわくしているんです。

女房と二人して、「面白くなってきたねぇ」と言い合う。これはお客様を呼ばないとなぁ。これまでのGAGの公演は、わりと身内の仲間を呼んで満足していたところがあったんだけど、今回は入場者集めに頑張らねば。この日記をご覧になった方、絶対楽しめる舞台にしますんで、是非ご連絡くださいね。会場のキャパの関係もあるので、今回は入場券(無料ですが)を発券します。ご連絡いただければ入場券をお送りします。(勿論、当日券も発券しますんで、ぶらっとお立ち寄りいただいても全然大丈夫です。)そんなに大きな会場じゃないから、早いもの勝ちだよ!

                                        • -

GALLERIA Actors Guild(GAG) 第六回公演 「TAKE FIVE」
日時:2006年9月18日(月・祝)15時開演
場所:調布市民文化会館 たづくり 8階 映像シアター
【入場無料】

                                        • -

よろしくね!!