地元の楽しみ

最近、地元での活動が少し増えてきて、それが思った以上に居心地がよくてちょっとびっくりしています。ガレリア座の活動の中心は新宿区ですし、もともと女房も私も東京出身者ではないので、調布・府中という地元に活動の拠り所がないんですね。でも、最近色んなチャンネルで、地元の活動拠点を見つけ始めていて、それがなかなか面白い。娘が地元の学校に通っている、というのも大きな要素かも、とは思うんですが、そもそも、調布・府中エリアを含めた多摩地域、というのは、音楽関係だけでなく色んな文化活動が盛んなエリアなんですね。だから、探せば色んな面白い活動に出会える。

何よりいいのは、練習会場が近所だから、移動の手間がはぶけること。ガレリア座で練習が終わって飲みに行ったら、帰宅は確実に午前様になるけど、府中の会場とかだったらすごく時間に余裕ができる。まぁ、その分遅くまで飲んでしまうと午前様にはなっちゃうんだけどさ。

女房が今回、「アドリアーナ・ルクブルール」に出演する、「アルモニア・ヌォーヴァ」というオペラ団体も、府中を中心に活動している団体。充実したソリスト陣やスタッフ陣が、しっかり舞台を支えてくださっていて、すごくレベルが高いそうで、女房も必死に頑張っています。「本当に勉強になる」と毎回の練習が楽しくてしょうがない様子。公演は2010年1月9日・10日、府中グリーンプラザけやきホールです。女房は9日の回に、ルクブルールの女優仲間、ジュヴノーという役で出ます。詳細はこちら→http://armonia-nuova.com/。みなさま是非ご来場くださいませ。

私は私で、先週の土曜日、殺すだの死ぬだの愛だの浮気だのというオペラオペレッタのどろどろした世界から、少し澄み切った合唱の世界に戻ってみたくなり、府中を中心に活動している混声合唱団「麗鳴」の練習を見学に行く。いつもお世話になっている大久保混声合唱団だと、やっぱり活動拠点が都内になってしまうので、娘の負担などを考え、近所の合唱団に入ってみようかな、と考えたのです。

練習したのは、近々団内結婚されるカップルの結婚式でみんなで歌おう、という曲。なんか、それだけで、あら、いいなぁ、と思ってしまう。松下耕さん編曲の「乾杯」と、北川昇さんの「ここから始まる」、あと、「怪獣のバラード」を練習したんだけど、「怪獣のバラード」以外は完全に初見。大丈夫かな、と思ったのだけど、私のパートをピアニストの先生がきっちり弾いてくれたり、隣のバリトンの方が何気なく私のドンバスのパートをハミングしてくれたり、色々と皆さんがフォローしてくださったおかげで、なんとか邪魔にならない程度に歌うことができました。とはいえ、指揮者の中館伸一先生からの注意は、結構ベースに集中していたので、かなり足を引っ張っちゃったんだろうなー。ごめんなさい。

休憩のたびに、中館先生が私のそばに寄ってきてくださって、「ここはこんな合唱団でねー」「こんな人も来てるんですよー」「正行先生をご存知ですか、先生にはずいぶんお世話になったんですよー」などと、声をかけてくださる。結婚式の余興の歌の練習、とはいえ、全く手抜きなしに、きっちりと音楽を作っていく指導も素敵。団員さんと先生の間に、馴れ合いではない一体感といい感じの緊張感があって、いい合唱団だなぁ、と思いました。一緒に歌った男声の方々も皆さんとてもいい声で、いい声の方々と一緒に声を合わせて歌うとやっぱり気持ちいいなぁ、と実感。練習が終わって家に帰った後も時間がたっぷりあったしなぁ。やっぱりご近所の団体はいいなぁ、足を引っ張らない程度に参加できないかなぁ、などと思いながら、しばらく練習見学に通ってみようか、と思っています。麗鳴の皆さん、色々とお気遣いいただいてありがとうございました。お邪魔になってしまうかもしれないけど、またご一緒させていただければ幸いです。

日曜日は、女房と娘と3人で、近所の野川公園にバーベキューに出かける。最近購入したバーベキューセットの使い勝手を試してみたくて、野川公園に電話して予約したのです。10日前くらいに電話したんだけど、全然余裕で予約できました。幸い好天にも恵まれ、購入したばかりのバーベキューセットも大活躍。野外のバーベキューってのは公然とできる火遊びだから楽しいんだよねー。バーベキューが終わって公園で遊んでいると、娘の学校の同級生のお友達が自転車で遊びに来てくれて、娘は大喜びで一緒に走り回っておりました。これもまた、地元での活動。

女房がネット上で見つけてきて、12月には、東府中にある小さなサロンでの発表会に、夫婦で出演することになっています。調布市民文化会館「たづくり」でずっと続けているGAG公演もそうだけど、こういう地元での活動のネットワークを、大事に育てていければなぁ、と、最近思っています。