七夕の短冊

今日は七夕。昨日、娘の学校の保護者会で、女房が小学校に行ってみたら、時節がら、笹の葉が飾ってあって、たくさんの短冊が下がっていたそうな。娘のクラスでも、みんなで短冊を書いて下げていた。一人2枚ずつ下げるんだって。こまっちゃくれた子供とかは、「おとうさんおかあさんと、なかよく くらせますように」なんて書いているわけですが、中にはなかなか味わい深いものもあったそうです。女房が気に入ったのは、ある子供が書いた2枚の短冊。一枚が、

「うどんを たくさん たべられますように」

で、もう一枚が、

「おそばを たくさん たべられますように」

だったそうです。人類は麺類。

うちの娘は、「おいしゃさんになりたい」というのと、「フィギュア・スケートのせんしゅになりたい」という2枚を書きました。「フィギュア・スケートのせんしゅ」というのは、同じグループの女の子とお揃いの夢なんだって。真央ちゃん・静香選手人気衰えず。

娘の友達の男の子が書いた短冊で、女房が爆笑していたのが、

「みやだいくに なりたい」

という一枚。この子のお母さんと女房が仲良しなので、「xxくん、宮大工になりたいの?」と聞いたら、「そうなのよ、この間は、かんな削りの講習に行ったの。ノコギリとかも、結構上手に使うのよねぇ」だって。かなりマジだよ。この子のお母さん、「宮大工となると、中卒で弟子入りよねぇ」と悩んでいたそうな。…夢をかなえる道は険しい。

先日ちらりと見たテレビで、子供の将来に対する夢が大きければ大きいほど、子供の教育にかけるお金が大きくなり、その夢を実現させるための不安材料が多いほど、さらにその出費はエスカレートしていく…という番組をやってました。以前、この日記に書いた、小学校受験の「不安のスパイラル」と同じ話。

七夕の短冊に書かれた「夢」は、笹の葉が焼かれる煙と一緒に天に昇っていきます。子供の両肩にずしりとのしかかる「期待」という名前の「夢」ではなくって、煙のように軽やかに、天に向かって駆け昇っていく「夢」であってほしいよね。