負けん気ということ

昨夜、娘とお腹いっぱい夕飯を食べた後、しゃぶしゃぶ屋さんの隣にある100円ショップで、ちっちゃなおもちゃを買ってあげました。丸い盤の真中に玉入れの籠つきポールが立っていて、盤の周囲にあるバネを指で弾いて、玉入れをするおもちゃ。帰宅後、早速、2人でやってみる。

娘は結構上手で、私の方がヘタ。力の入れ加減が上手いらしくて、娘が3連勝。すっかりご機嫌。4試合目くらいで、やっと私の方が勝ちました。

そしたら、娘が大泣き。負けちゃったのがものすごく悔しくて、悲しかったらしくて、ぼろぼろ泣き始めちゃった。慌ててなだめて、2試合くらい続けてまた娘が勝つと、やっと機嫌を直してくれました。

この負けん気の強さは誰に似たんだ、と、帰宅後の女房とお互いを指差す。まぁ、この夫婦の子だから、どっちに転んでも負けん気は強いよねぇ。でも、この負けん気が強いという性格、うまく転ぶとうまく転ぶけど、ヘタに転ぶとヘタに転ぶぞ。

結構昔から、負けん気の強さがヘタに転んできた気がしてます。最大の問題は、「ごめんなさい」という言葉が素直に言えないんだよね。自分の負けを認めるみたいな気がしてさ。どうにかして、「ごめんなさい」を言わないで済む道を探そうとしちゃう。言い訳したり、他に原因を探したり。なまじそういう悪知恵だけはあるもんだから、それで周りをうまく言いくるめたり、誤魔化したりしてきたんだけど、なかなかそれだけじゃ世の中は渡っていけないぞ。

もう一つ、最近の日記でもしょっちゅう書いてるんだけど、「気負い」だよね。負けたくない、というのは、その場で自分が「最強」であることを周りに知らしめたい、という要求につながる。その場をやたらに仕切りたがったり、自分の番になると妙に力が入っちゃったり。どっちにせよ、ろくな結果にはならない。

負けん気が強くても、それを自分の能力の向上に振り向けて、努力する方向につながればいいんだけどね。自分ができないことで迷惑をかけたのなら、素直にごめんなさいを言う。できなかったことは、誰よりもできるように、努力する。自分を磨く。決して人のせいにしない。

娘はなかなか、「ごめんなさい」が言えなくて、よく怒られます。随分押し問答をした挙句、わんわん泣きながら「ごめんなさい」を言います。そんな時には夫婦して、「ごめんなさいが言えて、ほんとに偉かったね」といっぱい誉めてあげるようにしています。とにかく素直にごめんなさいが言えて、きちんと自分を鍛えられる、そんな大人に育ってくれますように。