お父さんの週末

土曜日は、なんだか普通のお父さんの週末のような過ごし方をしました。

娘の登園日だったので、朝、車で娘を幼稚園までお見送り。幼稚園というのはやっぱりお母さん方と子供たちの場所なので、いつ行ってもお父さんは所在無さげに見えてしまう。話し込んでいるお母さん方を片目に見ながら、調布駅前に展開。

時間にちょっと余裕があったので、駅前の散髪屋に。週末のお父さんと言えば、散髪屋だろう。子供の頃、散髪屋といえば、終った後にもらえるお菓子と、待ち時間に読む漫画雑誌が楽しみだったなぁ。確か、手塚治虫の「ブラックジャック」の第一話を読んだのも、散髪屋さんでだった。最近の散髪屋さんは、待ち時間が短くなったのはいいけど、そういう情緒に欠けるやね。下町の親爺のようなコメントだね。すみません。

その後、主たる目的である、眼科に行く。今装着しているハードコンタクトレンズに傷が入っちゃったんです。予約制、ということをすっかり失念していて、随分待たされる。結局、午前中では終らず、午後、出直すことに。

一旦帰宅して、女房と娘と一緒に、京王多摩川駅前のレストランで食事。食後、娘が、「アンジェに行く」と言い張るので、多摩川駅前にある、アンジェ、という庭園に行くことに。

アンジェ、というのは、京王が経営している庭園。入園料が若干高めなのですけど、子供のいる我々のような家庭にとっては、格好の遊び場になっています。園内は狭すぎず、広すぎず、子供と一緒に遊ぶには丁度いい広さ。池や小川があり、バラ園があり、広い芝生があり、時にはその芝生のところで演奏会なんかもやってます。娘と一緒に芝生で追いかけっこをする。おお、週末のお父さんだよ。

バラは盛りを過ぎていて、今はダリアと、彼岸花が盛りでした。出来て、多分3年くらいたっている庭園だと思うのですが、庭園というのは年を重ねるに従って、だんだん熟成してくる感じがしますね。いい意味で、ちょっと荒れた感じがしてくる。自然に馴染んでくる、というか。人工的な感じがだんだんなくなってきて、なんだかいい感じになってきた気がします。

午後、再度眼科へ。コンタクトレンズに目に見える傷がついているんですが、「まぁ、すぐ替えないといけないってことはないですけどねぇ」と言われる。でも気持ち悪いので、「替えます」ということにして、検査。最近はどの病院でもそうなのかもしれませんが、お年よりの患者さんが多いですね。時々、看護婦さんや受付の女性の声が、急に甲高くなって、ゆっくり喋る時がある。振り向くと、お年よりに話している。何度も同じことを根気よく説明している。でも相手のお年よりは、ちゃんと理解しているような感じじゃない。ああいうお年よりになりたくないなぁ。でも、最近、時々、女房が、あの受付の女性と同じような感じで、私に色々説明してくれることがある気がするのは気のせいだろうか?

思ったよりも長くかかった眼科を出ると、もう夕方。大久保混声の練習に出かける、という、女房を駅まで自転車でお見送り。娘は眠いのもあって、ママがいないのがやだ、と泣き出して、そのまま帰りの自転車で眠り込んでしまいました。私も前日の夜更かしが効いていて、早めに沈没。週末のお父さんの一日はこうして終りました。