充実した週末

この週末は中々充実していました。土曜日は突然思い立って、庭の荒れた芝生を掘り返し、全部はがしてしまって、芝の種を蒔きました。おかげでいまだに全身筋肉痛、親指にはでっかいマメが二つ。娘は大喜びで種まきを手伝ってくれましたが、女房は、「逃避だね」の一言。そうだよ、逃避だよ。コントラバスの練習もしないといけないし、大道具も作らないといけないし、ヴェルレクの練習もしないといけないのに、逃避してるんだよ。よく分かってるじゃないかよ。夫婦だもんよ。そうだったよ。困ったもんだよ。

土曜日の夜は大田区民オペラ合唱団のヴェルレクの練習に。久しぶりに、kyoro99さんに会う。以前先生に注意された足の裏のポジション=重心を前に、かかとに体重を乗せない、ということをひたすら注意したおかげか、高音が以前より楽になった気がしたけど、気分だけかなぁ。Libera Meフーガをひたすらさらう。最後の方ではさすがにばてる。背筋が足りない!

帰りの車の中で、翌日の一人芝居の練習に備えて、ひたすらセリフを練習。誰もいない乗用車の中で、運転しながらでっかい声でなにやら喋りつづけている男が一人。知らない人が覗き込んだら、大変奇妙な情景でありましょう。でもおかげで、懸案だった前半部分の緩急のつけかた、芝居の作り方の整理ができた気がする。気分だけかなぁ。

日曜日は朝から一人芝居の練習。昨夜の車中での特訓の成果を見せる。演出家からは、「ある程度聞きやすくなったけど、ちょっとキャラクターが軽すぎるなぁ」との指摘。セリフがなくて、何もしていないときとか、ただ動いているとき、とかに、「何かしたくなる」んですね。じっとしていることが不安になる、というか・・・そういう無駄な動きが、キャラクターをヘンに軽くしてしまっている。もっとシンプルに、もっとムダを殺ぎ落とさないとダメ。さらに、声のトーンを落とすときに、声に息を混ぜて張りを失わせてしまうのではなくて、声の張りを保ったまま、音程を下げるように、とのご指導。これがまた、腹筋に来るのです。相当しっかりお腹で支えておかないと、声の張りがすぐなくなってしまう。まだ3週間あるし、筋力アップと、さらなるイメージトレーニングだな。

お昼には、ガレリア座のガラ・コンサートの写真展示予約会で、新宿に。久しぶりに、ガレリア座の仲間に会えて、まったりした時間を過ごす。

というわけで、なんとも活動的な週末でした。未だに筋肉痛が残っています。体力不足を痛感。歌も芝居も肉体表現なんだから・・・と、だぶついたお腹を見下ろす39歳。

日曜日の夜に、久しぶりに、黒澤明監督の「用心棒」を見直す。やっぱりすごい。これの感想は、また明日にでも。