合唱コンクール・芝居の練習・コントラバスという楽器

桜がどんどん開いてきて、もうすっかり春。春になると頭も軽くなってくるらしくて、ずっと欲しかったDVDレコーダを衝動買いしてしまった・・・給料安いのに・・・
この週末、早速接続してみたのですが、腹立つことに、CATVの受信状態が悪くて、チャンネルによっては画面がちらついてどうにもならない。特にWoWWoWの受信状態が悪くて・・・調布エリアで、JCOMに加入しているんですが、調整をお願いしないとダメみたい。調整効くのか、というのもなんともいえないけど・・・(T_T)

さて、今日はテーマを絞らず、昨日の日曜日の雑感です。

ヴェロニクの興奮さめやらぬ日曜日、今度はこちらの一人芝居の練習。夜、調布市民文化会館「たづくり」へ。車の中に、コントラバスと、演出家・女房と、娘を詰め込んで、でかけました。

と、何気なくつけたFMーNHKで、昨秋の合唱コンクールの全国大会の演奏が流れてきた。
思わず女房と二人で、「これは最後まで聞こう」と。駐車場の前で、ぐずる娘をなだめながら、じっくり聞かせていただきました。

女房も乗ったステージなので、若干手前味噌になる部分もあるかもしれないですが、この大会の大久保混声合唱団の「水汲み」は、何度聞いても涙が出ます。日本語の歌詞がここまで美しく、ここまで豊かに演奏された例を他に知りません。まさに砂に水をまくような、過酷な労働の繰り返しの中で、宮澤賢治が到達した透明な悟りの世界が、どこまでも美しい声と、どこまでも明瞭な日本語歌唱で、くっきりと描かれる。確かに、都大会で正行先生が指揮された「水汲み」の持っていた、なんとも人間臭く、土臭い味わいは失われたかもしれませんが、原曲の持っているすっきりとした美しさが、かえって際立ったような気がします。最後のハーモニーが、まさに賢治の祈りのように、天空に立ち上っていく、その瞬間の緊張感を伴った解放感。多分、後々まで語り継がれる歴史的名演。

自由曲、千原 英喜先生の「ラプソディ・イン・チカマツ」も、本当によい曲。浄瑠璃の語りを取り入れた合唱曲、というと、奇をてらった現代曲のように思いますけど、中間部のハーモニーとメロディの美しさときたら、武満徹の「うた」のハーモニーにも勝るとも劣らない、胸にぐぐっと迫ってくる素晴らしい曲です。この中間部から後半の狂乱に突入していくところで、これまたいつもうるうるしてしまうんです。

十二分にうるうるした後で、一人芝居の練習に。
例によって、演出家・女房を前に、べらべら喋りまくりの練習。かなりノドに来ます。1時間30分しゃべり通し、となると、逆に、自分がしゃべっていない時間というのが非常に不安になるみたいなんですね。覚えているセリフをどんどん吐き出していかないと、間違えてしまうんじゃないか、という不安感があるみたい。どうにも、いい感じの芝居の間が取れなくて、苦労しています。演出家・女房さまには、「もっとゆっくり喋って、もっと間をとって!」と何度も言われるのですが、ついつい、べらべらべらべら早口で喋ってしまう。これじゃお客様に伝わらない・・・

土曜日に会ったガレリアの仲間たちに、「楽しみにしてます!」ってさんざ言われちゃったもんなぁ・・・大丈夫だろうか。頑張らないと・・・

今回のお芝居の参考になるか、と思って、HMVで見つけたオルケストラ・ド・コントラバスの「バス、バス、バス、バス、バス & バス」というCDを買ってしまいました。車の中でちらりと聞いたけど、なんだかすごい。こんな色んな音が出せる楽器なんですねぇ。でも、全体的に妙にがさついた、間の抜けた音がするところが、なんともコントラバスっぽくって、笑える・・・

練習が終わって、駐車場で車の中にコントラバスを押し込んでいたら、駐車場のおじさんがじっと見ていて、「すごい、入るんだぁ。結構入るもんなんですねぇ。」としきりに感心していました。なんだかなぁ。