東京電力を責めないでやって

東京電力計画停電の関係で右往左往している様子がバッシングされてますが、同じインフラ供給者としては、あんまり責める気になれない。そもそも、基本的には24x7体制で全く停電なしに電力が無条件に供給され続けている、という稀有な国日本で、計画停電、なんて聞くと、みんな、はぁ?と思うのかもしれないけど、電力が常に安定的に提供され続けている、なんてのは日本だけの特権なんです。米国でも、時々大規模な停電が報道されたりしますが、実は報道されていない程度のかなりのレベルの電圧低下、なんてことはしょっちゅう起こっています。私のやっているデータセンターという仕事は、いかにお客様からお預かりした設備に安定的に電力を供給するか、というのが仕事。なので、そういう急激な電圧低下に備える二重三重の設備を、自分たちで備えないといけない。電力会社に頼ってはいられないんです。

原発という心臓部の一部がダメージを受けた状態で、最大のリスクを考慮して、計画停電を決定しながらも、それでもギリギリのところまで必死に電力を供給し続けているこの会社を、私は正直、尊敬します。影響を受けている方々、特に命に関わる機械の停止におびえている方々、大変だと思いますが、いつ停電が起こってもいいように、しっかり備えを怠らないように、頑張ってください。世界中の人たちが、日本のインフラの力、全員が助け合い、支えあう姿に感動しています。こんなことでこの国は沈まない。沈めてたまるか。