NJTransitのバスが着く、Port Authority Bus Terminalから、手持ちのガイドブックに乗っていた、Hell's Kitchen Free Marketへ。土日だけやっているフリーマーケットですが、意外と人が出ていなくて、？？と思い、９番街にとってかえすと、北に向かって延々と歩行者天国になっているのが見える。何事か、と思ってそのまま道を北上していくと、どこまでもどこまでも歩行者天国が続いている。３７番街から始まって、５７番街まで、ほぼミッドタウン全体を南北に横切る形で、歩行者天国が連なっている。道の両脇にはたくさんの屋台が並び、シシカバブやタイ料理、ニューヨーク風りんご飴や焼きとうもろこしなどが売られている。Ｔシャツやサングラス、なぜかベッドシーツなんかを山積みにして売っている。
後で調べてみると、年に一回やっている「9th Avenue International food festival」というイベントだったんだそうです。これは面白そうだ、と思って、３時のミュージカル開演まで、タイムズスクエアと、この歩行者天国を行ったり来たりする。歩行者天国では、一つ５ドル、というサングラスに手が伸びたのだけど、こっちの人とは顔の構造が違う（私の顔の構造の問題もあるが）のか、ノーズパッドが鼻に届かない。どのサングラスを試してもだめ。あきらめて、山積みになっていたベッドシーツを買っちゃいました。枕カバーもついてワンセットで２０ドル・・・って、高いのか安いのかもよく分からん。
天気がすごくよくなってきて、暑さに喉が渇きだしたころ、ふと横を見ると、「Root Beer」というのを売っている。いろんなハーブの香りがついた「ビール」らしい。銀色のマグカップつきで１０ドル、と言われて、ビアマグにいいじゃん、と購入。買うといきなりざらっと氷を入れて渡してくれる。屋台につけてある６つくらいの樽から、自分で選んで注げ、とのこと。お代わり自由。
注いで飲んでみると、これが甘くて薬臭い。コーラをもっと薬臭くした感じですかね。慣れれば結構おいしい。そのまま持ってタイムズスクエアに行き、広場の中心の赤い階段に腰掛けて、ゆっくり飲みながら１時間くらいぼおっとしておりました。この赤い階段の下には、Ticketsという割引券売り場があり、当日になっても売れ残っているチケットを格安で買える窓口になっています。目の前に、ニュースでよく見るタイムズスクエアのディスプレイを眺めながら、甘ったるいルートビールを黙々と飲んでいたら、なんだか日焼けしてしまいました。
この「ルートビール」、ビールとはぜんぜん違う炭酸飲料だそうで、いろんなハーブを原料にして作るのだそうですが、その主原料というのが、Sassafrasという、北米を中心に生える植物だそうです。（詳細こちら→http://en.wikipedia.org/wiki/Sassafras）ササフラスといえば、先日ＧＡＧでやった「南の島のティオ」に出てくる正体不明のアメリカ人の名前。ササフラスさんって、ルートビールの原料になる木の名前だったのかぁ、と、旧友に会ったような気分でうれしくなってしまいました。銀色のビアマグは、早速持ち帰り、今晩の夕飯で、本物のビールを注いで使いました。でっかくてなかなか使いでのあるマグカップです。
月曜日からは西海岸へ出張。寝る前に準備をしなければ。さて、仕事もがんばらないとね。
