南関東天然ガス田?

渋谷の真ん中で温泉施設がぶっとんで、TVが大騒ぎしておりますが、その報道の中で、「関東地方の地下には、『南関東天然ガス田』という天然ガス鉱脈が広がっているんです」という説明があって、結構びっくりした。温泉も出て、ガスも出るなら、そのガス、有効活用できないのかなぁ?

と思って、ちょっとネットで調べてみたら、「南関東天然ガス田の天然ガスは、水分が多くて使い物にならない」という説明と、「それは浅深度での話で、今回のような2000メートルもの深度から出てきたガスなら、十分商用に耐える」という説明があって、専門家の間でも意見が分かれているようです。もし今度の事故がきっかけで、このガス田の存在が有名になって、「折角だから使おうぜ」なんて話になったら、少しは生産的な議論になるんじゃないかなぁ。いつものように、管理責任者は誰だ、悪いのは誰だ、なんて、犯人探し(=スケープゴート探し)して、ほっとひと安心、で終わっちゃうんじゃなくってね。

基本的に貧乏症なので、何かを捨てる、とか、何かを交換する、という話になると、反射的に、「もったいない」と思ってしまう。お世話になっている車のディーラーさんからも、「そろそろ新車考えてくださいよ」と言われても、「まぁ、まだ走るしねぇ」と言葉を濁しております。最近、子供の絵本コーナーに、「もったいないばあさん」と、「すぐ捨てるばあさん」というシリーズがありますね。私はどっちかというと、「もったいないなぁ、と思いながら、でも持っておいても仕方ないから捨てている」という中途半端なヒト。

家の荷物を減らし、さらに快適に過ごそうと思うと、どんどんモノを捨てていかないといけないし、新しい機能を持っている最新の製品をどんどん取り入れていった方がいい。それが資本主義を支えている消費社会の原則なんだけど、その原則をひたすら突き詰めていくうちに、地球環境が後戻り不可能なぐらいに傷んでしまった。結局、環境改善を叫ぶなら、生活の快適さをどこかで犠牲にしないといけないんだけどね。もちろん、最近の製品は賢くて、機能改善と環境負荷軽減の両方を謳って、結果的に、「買い換えた方が環境にいいですよ」なんて賢いPRをしているが・・・実際のところ、どうなんでしょうねぇ。捨てるときに発生するコストや、環境負荷も結構バカにならない気がするんだが・・・

一方で、「非経済だから」「採算が取れないから」という理由で、ただ無駄に捨てられている資源って、一杯ありますよね。ゴミの焼却場から発生する熱っていうのも、あんまり有効活用されていない(採算が取れないから)という話を聞いて、なんだか奇妙な気分になったことがあります。どうせ燃やすんだったら、少しでも有効活用する・・・っていう話にはならんのだろうか。

娘は最近、何かというと、「地球温暖化を考えて!」といいながら、つけっぱなしになっている電気を消して歩いたりしています。この子が大人になった時、この地球がどうなっているのか・・・親になってみて、最近やっと、自分が死んだ後の地球のことを考えるようになりました。できることからコツコツとやっていかないとね。