「スターウォーズ エピソード2」鑑賞

夜更かしの後、家族が撃沈している日曜日の午前中、年寄りは朝が早いので、一人で起き出す。DVDに録画していて見ていなかった、「スターウォーズ エピソード2」を見る。
やっぱり、ジョージ・ルーカスという人は、職人的にうまい監督だなぁ、と思います。複数の拠点で同時進行で起こっている事件を、カットバックでつないでいきながら、最後のクライマックスにまとめていく技が実に手馴れている。彼が監督業に戻ったのは前作で、スターウォーズの1作目以降、全くメガホンを取っていなかったはずなんですが、やっぱり優れた監督というのはブランクは関係ないんですね。
エピソード1は、どちらかというとお祭り騒ぎのような感じと、アメリカンコミックのような安っぽい設定が鼻についてしまって、なんか、アメリカの原色べたべたの大盛りケーキを食べたような、胃にもたれるような感じがありました。エピソード2はそのあたり、むしろ、異空間の造型、世界観の提示と、人間ドラマの表現に重きがおかれている。コンサルトの大都市の描写、嵐の絶えない惑星カミノの描写など、スターウォーズシリーズが持っていた、「異界」の表現が徹底されている。また、アナキンとアミダラの恋愛を軸にしたドラマの重苦しさ。その二つが相まって、映画としての風格が増した気がします。スターウォーズシリーズの中では、衝撃的だった第一作に次ぐ出来ではないかな、と思いました。
しかし、ついにクリストファー・リー(ドラキュラ役者)かい。第一作で、ボリス・カーロフフランケンシュタイン役者)、ピーター・カッシング(ヘンシング教授役者)を使ったときから、いつかはドラキュラさんも出てくると思ったが、まさかドラキュラさんとヨーダさんでチャンバラさせるとは思わなかったなぁ。しかし、ヨーダさんは無茶苦茶強いなぁ。