16回目の結婚記念日には、最後に嬉しいサプライズが待っていました。

6月8日は、我々夫婦が白金台の都ホテル東京で結婚式を挙げた記念日。いつもこの日記に書いているように、毎年この日は都ホテル東京に泊まって、記念日をお祝いするのが恒例行事になっています。今年は麗鳴の本番もある、ということで、どうしようか直前まで決められず、やっぱり行こう、となって探してみたけれど、都ホテル東京は満室になってしまっていました。それでも、都内のホテルでのんびり過ごす年に一度の贅沢を、今年だけパスするのも悲しい。ということで目先を変えて、6月8日は恵比寿ガーデンプレイスウェスティンホテル東京に泊まり、翌日のお昼を都ホテルのランチコースにする、というプログラムに変更しました。本番を終えて、恵比寿ガーデンプレイスへ家族で移動。ここから先は写真を中心に。


ウェスティンホテルのロビー。

ウェスティンホテルには初めて泊まったのですが、恵比寿というロケーションもあってか、アメリカンスタイルのゴージャスな内装と、それでいて帝国ホテルほど巨大な感じもしない手ごろな広さで、記念日宿泊にはとても心地よかったです。女房も娘も、なんとなくNYのホテルを思わせる内装やサービスに歓声を上げていました。ここでも結婚式を前にしたカップルさんたちをたくさん見たので、ひょっとして、と調べてみたら、翌日6月9日は「6月・日曜・大安」のそろい踏みだったんですね。ウェスティンホテルでは6組の結婚披露宴が予定されていたようです。天気もよくてよかったねー。


宿泊部屋の窓から見る東京タワーと六本木ヒルズiPadで上下さかさまに撮っちゃったのでPCを反対にしてご覧ください。

東京タワー確約、というキャッチフレーズの部屋をネットで予約したのだけど、部屋もとても心地よい。アメリカンスタイルの備品を日本品質のサービスで楽しめる、というのがいい。ネット上で「タイムセール」というのにも当たって、通常宿泊の半額くらいのお部屋代で済んだのも嬉しかった。


洗面所もゴージャス。

窓の下に見えたお庭も素敵そうだったので行ってみる。まだ年月を経ている感じはしないのだけど、オシャレな庭園。


こんな感じ。左手の建物の正体は分からず。入り口も分からない。


井戸を撮るソプラノ歌手。


緑に埋もれるソプラノ歌手。


そして金魚。


これは川。


デリのケースを覗いていたら、NYのチェルシーマーケットで売っていた小石のチョコレートを見つけて、思わず買ってしまいました。

今風のオシャレなホテルのアメニティを堪能して、都ホテル東京へ移動。結婚して16年、毎年通っているので、ここは昔こうだったよねー、みたいな会話を女房としながら、ラウンジでお茶をする。


ラウンジの中央は、昔は竹の植え込みがあって、もっと暗い感じがしたのですが、池が作ってあって開放的になっています。このラウンジも好きだなぁ。

結婚式を挙げた杜のチャペルに行く。天気もよく、大安吉日にふさわしい披露宴日和。


呆けるパパから逃げる娘。この子がお嫁に行く時は・・・orz


のべーとしていたら、チャペルの中から新郎新婦が出てきました。おめでとー\(^o^)/

ウェスティンホテルの庭もきれいだったけど、都ホテルの庭は広さといい、そこに積み重なった時間の存在感といい、別格だと思います。庭の散歩を終えて、ランチを予約したカフェ・カリフォルニアへ。ここから先はお料理の写真が続きます。


まずはオードブル。後でも出てくるカボチャのスープと、カナッペ。


ポーチドエッグを乗せたアスパラのサラダ。ブルーチーズのドレッシングが美味しくて、パンできれいに掬って食べつくしてしまいました。


女房と娘が頼んだコースには、カボチャのスープがフルサイズで出てきました。表面の白い泡はベーコンの出汁が効いていて、美味しい。このレストランのコースには、いつも思わぬ組み合わせが必ずあって楽しませてくれます。


私の頼んだコースのメイン、「フォアグラとステーキ丼」。きのこがたくさん乗っていて、これがフォアグラと合うんです。


女房と娘が頼んだのは岩塩で焼いたローストビーフ。その場で切り分けてくれます。岩塩がいい仕事をしていて、噛めば噛むほどいい味が出てくる。


ローストビーフの脇に添えてあるのがワサビソース。

このワサビソースが結構しっかりワサビの味がして、女房が「鼻に来た」と顔をしかめていると、柴咲コウ似美人のフロアマネージャさんがすっと寄ってきて、「あ、ワサビ効きました?」とにこやかに声をかけてくる。以前もこの日記に書いたことのある、我々の結婚記念日を覚えていてくれたスタッフの方じゃないかな、と思ったのだけど、こちらの記憶もあやふやだし、前回その方がサーブしてくれてからずいぶん日も経っているので、さすがに覚えてないだろう、と、声はかけずにいました。そしたら・・・


デザートに「Happy Anniversary」の文字が!

こちらは一言も言わなかったのに、このフロアマネージャ(染谷さん、とおっしゃるそうです)がちゃんと覚えていて下さって、デザートのサーブと共に、「おめでとうございます」と声をかけてくれました。「前回お会いできたのが、平成20年で、あの時娘さんは9歳と伺いました。大きくなられましたね」と、そこまできちんと覚えていてくれている。本当に嬉しいサプライズでした。

ウェスティンホテルもとても快適だったのだけど、16年もなじんだ都ホテル東京と我々家族の間には、「時間」という共有財産があって、それはやっぱり何物にも代えがたいもの。時間と共に変わっていくものもあるけれど、決して変わらないものも確かにある。そんな思いで胸が温かくなった、16回目の結婚記念日でした。染谷さんはじめ、都ホテルのみなさん、素敵なサービスをありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。