さくら学院、森萌々穂さんと新谷ゆづみさんの絆について色々

2018年度のさくら学院、卒業が次第に近づいてくるにつれて、先週末の3月3日には、ここまで詰め込みますかね、というくらいにイベントが重なっていて、父兄がかなりざわついたんですけどね。個人的には、麻生さんのラジオ番組「あしたの音楽」への単独出演が決まったところで、さくら学院の職員室の実力に、なんだか安心した、というか、職員室は、本当に、生徒たちの個性をどうアピールするか、という点について、業界への売り込み方も含めてものすごくよく考えてくれているな、という気がしました。もう外野の我々が四の五の言うのはやめて、さくら学院の職員室含めたアミューズのマネジメントに任せよう、と。父兄の間で賛否両論が出た、先週の「Freshマンデー」のマナーの授業のサプライズにしてもね、あれは新谷さんの魅力を一番引き出そうとした企画だったと思うんですよ。その前週に日高さんの「マリンポッター」の回があって、来週は麻生さんの「ぼっちでマンデー」があるよ、と言うタイミングで、じゃあ新谷さんの魅力を一番引き出すことができて、父兄さんが喜ぶ企画、と考えたときに、アドリブに弱いけど、逆にアドリブのパフォーマンスを求められた時の困惑と思い切りの狭間で揺れる万華鏡のような豊かな表情の変化が、新谷さんの一番の魅力だ、ということを、職員室は十二分にわかっていたんだと思うんです。実際、あの回は、新谷さんの、本人にも気づかないような魅力がいっぱい出ていて、先日のオルスタで、新谷さんの天使ぶりに、もう汚れたオレは消えてなくなりたいと思った父兄の一人としては、本当に文字通りの神回だったと思うんだよね。最終的にドSの諏内先生も新谷さんを一番評価していたし、そういう点でもあの回は新谷さんのために企画された回だと思う。麻生さんをトーク委員長に任命した時点から、新谷さん日高さんの映画デビュー、麻生さんの「あしたの音楽」に至る道筋、全てにものすごく納得感があるし、職員室は本当に生徒さんたちをよく見てくれているなぁ、と思う。信じてますからね。麻生さんの才能と笑顔を、しっかり世に出してやってください。Babymetalで水野由結さんを擦り減らしてしまった反省をしっかり踏まえて、この天使たちの笑顔を守ってやってください。

ということで、今日も書きたいテーマは、さくら学院なんですけどね。今日は、森萌々穂さんに焦点をあてたいんです。四人の個性が本当に四人四様で、来年度の生徒会が楽しみで仕方ない中二ーずの中で、個人的に一番の推しは、何といっても美人度とお笑い志向のギャップと、素になる瞬間の可愛らしさの破壊力がハンパない有友緒心さんなんだけどさ。最近、森さんが気になってしょうがないんだ。裏番、とも言われる周囲への影響力や美術部を実現してしまうプロデュース能力の高さ、そしてその裏で、2018年学院祭でテンパってしまったり、公開授業で新谷さんへのサプライズを聞かされて泣いてしまったりするメンタルの繊細さ、そのアンバランスさが気になってしょうがない。2018年度卒業式で、ひょっとしたら、森さんに一番泣かされちゃうかも、という予感がしてしょうがないんですよ。同期転入でもあり、同じ美術部の部員でもあり、そして何より、演技力を武器にする森さんにとって一番身近な目標である演技派、新谷さんの卒業を目の前にして、ああ見えて意外と繊細なメンタルの森さんが、最後までちゃんと平静でいられるんだろうか、って。

そういう、学年違いの転入同期の絆、というのは、さくら学院の創立当初からあった構造で、武藤彩未さんと中元すず香さん、中元さんと杉崎寧々さん、磯野莉音さんと田口華さん、倉島颯良さんと岡田愛さん、とつながってきた絆の構造。それが最も明確、かつ言語化されたのが、岡崎百々子さんと麻生真彩さんの関係で、麻生さんが2017年度卒業式で振り絞るように語った、「全部一緒だったのに、学年だけが違った」という言葉が全てを端的に言い表している。同期転入で、自分の半身とも思える存在が、一年先に卒業してしまう、という残酷な現実。こういう言葉を選べるという一点だけでも、麻生さんという才能を埋もれさせちゃいけない、と本当に思う。そして同じKYGの文脈で、2018年度の卒業のタイミングでは、麻生真彩さんと藤平華乃さんの絆の方が注目されているとは思うんですけどね。でも、ここで焦点を当てたいのは、森さんと新谷さんの絆についてなんです。

森さん、という人は、さくら学院に転入する前に、森先生脚本監督の短編映画「日曜日」(これがまた素敵な短編映画なんだ)のヒロインに選ばれていた、という時点で、黒澤美澪奈さんとまではいかないまでも、相応の実績と実力を引っ提げて転入してきた人だと思うんです。転入時点からそうだったわけだし、転入後も、PanasonicのCMにレギュラー出演するなど、他の同級生からはキャリアで一歩先んじていた人だった、と思うし、自分でもそういう自覚や自信があったと思う。さらに学年末テストで常に上位をキープしている聡明さも加えて、森さんの上から目線の発言とか、独特の毒舌とかのベースが形作られているんだろうな、と思う。

そんな森さんが、同期転入で一年上の新谷さんに対するときの態度、というのが、すごく面白い。藤平華乃さんと麻生真彩さんの関係と並べてみると、藤平さんが麻生さんへの尊敬と愛情をすごく真っ直ぐに表現するのに反して、森さんは新谷さんへの愛情をあまり素直に表現しない。新谷さんを「づみん」呼ばわりしながら、どちらかというとちょっとコケにしたりとか、屈折した感情を見せることが多い。でも間違いなく、森さんは新谷さんをものすごく尊敬(崇拝)しているし、あこがれているし、何より新谷さんという人が大好きなんだ、ということが色んな瞬間にちらちらと見える。藤平さんと麻生さんのように、はっきり見えるのではなくて、「ちらちら」と垣間見えるのがまたとてもよいのだよ。

そう思って見てみれば、森さんが新谷さんに憧れるのってすごくわかるんだよね。キッズタレントの頃から場に恵まれて、最初は努力よりも素質でポジションを得ることができたのかもしれない森さんにとって、努力で今の場所を勝ち取り、森さんが勝負している演技の分野で、自然とも作為ともつかない次元の違う演技力を見せる新谷さんというのは、間違いなく目標にするべき人だし、森さんが新谷さんの努力と謙虚さを見習ってきたからこそ、今のさくら学院の中の森さんのポジションと、ステージ上で時折見せる、はっとするようなパフォーマンスがあるのだと思うし。

最近巷では、「若おかみは小学生」をきっかけとして、「百合」がバズワードになっているようですが、さくら学院、という場所も、学院祭の「サクラデミー賞」の男装した生徒とのラブシーン、という、無茶苦茶百合っぽい企画を中心に、大変「百合」っぽいグループだとは思います。森さんと新谷さんの関係を、そういう視点で見て萌えるのもいいけど、それ以上に、自分の理想に向かって努力する中学生の少女が、一つの理想形を、目の前で顔笑る先輩、という具体的なロールモデルとして与えられて、その先輩に、憧れと尊敬と愛情を抱く姿に、なんだか青春の忘れ物を取りにきたような気分にさせられてしまうんです。

森さん、今のあなたは、新谷さんとは違う色と光で、本当に輝いていると思う。新谷さんの背中を追いかけていった成果が、あなたらしい自分星で輝き始めているのをみんな知っているし、そして何より、新谷さんはちゃんと見てくれていると思う。新谷さんの最後のステージを、中二としてしっかり笑顔で支えてあげてください。でも、最後の卒業生へのメッセージでは、思いっきり泣いていいと思うよ。そういう森さんのことを、多分、新谷さんは、本当に優しい笑顔と涙で受け入れてくれると思うから。