新谷ゆづみさんに消されるかと思いました。

本日、赤坂Blitzで開催された、さくら学院の「Road to Graduation Happy Valentine」、夜公演に参戦してきました。今日はその感想を書こうと思うんだけど、なんか夢でも見ていたみたいで現実感がないわ~。だってね、2メートルと離れてないところで生徒さんたちが全力の笑顔で踊ってるんだよ。アイコンタクトとって微笑んでくれたりするんだよ。新谷ゆづみさんと一瞬目が合って、多分お客様と目が合ったらすぐ視線を外しちゃダメだよって教わってるんだろうけどさ。あの潤んだ目でしばらく見つめられただけで、汚れたおじさんはもう消えてしまいたくなりました。マジ天使。

 

さくら学院の現場で今まで参戦したのは、ライブヴューイングと公開授業だけで、本当のライブに参戦したのは今回が初めて。なのになんとなんと最前列をゲットしてしまったのですよ。汚れたおじさんはもう、ごめんなさい、としか言えないよねぇ。なんか、先日の公開授業も三時限とも良席だったし、2018年度とは何か縁があるに違いない。先日偶然図書館で借りた本も、原題を確認したらFairytale だったしなぁ。全然関係ないな。舞い上がってるから許してちょうだいよ。


最前列ってのは、全体のフォーメーションとかは今ひとつ把握できなかったりするけど、とにかく一人一人の表情がすごくよく見えて、それぞれの表現に対するスタイルのようなものが見えて面白いなぁ、と思いました。今回新たな発見だったのは、森萌々穂さんと野中ここなさん。二人とも、とにかく曲の中で自分なりの物語を演じている空気感というか、こう演じるぞ、という積極性が素晴らしいんです。この曲のこの歌詞ではこういう表情、という演技プランがすごく明確で、森さんの見せる時折ハッとするような切ない表情や、野中さんのクルクル変化する豊かな表情が素晴らしかった。それが一番濃厚に出たのが、森さんが参加したWinkのカヴァー曲、「淋しい熱帯魚」で、森さんの憂いを帯びた表情と繊細なダンスに時折胸がグイッと掴まれるような感覚がありました。

 

藤平華乃さんのキレ(思わず目が行ってしまう)、吉田爽葉香さんの佇まいの美しさ(ランウェイは圧倒的な存在感!)有友つぐみさんの清潔感溢れる色気(あのヘアスタイルが最高)、白鳥沙南さんのパッと周りが華やかになる空気感、田中美空さんの爽やかな美しさ、そして八木美樹さんの癒しオーラと、野崎結愛さんのプロっぷり(ラストの約束の未来で、途中でスカートのホックが外れてしまったのを、冷静にしっかり付け直して、最後までセンターを踊りきった見事さは、菊池プロの再臨かと思った)。そして何より一人一人が、それぞれの個性を全部客席に届けようとするプロ意識がすごい。どのメンバーもそれぞれにキラキラしていて、本当に元気をもらえたんだけど、やっぱり中三の3人のアンサンブルと気迫と、表現者としての完成度の高さには圧倒されました。日高麻鈴という人は歌唱力の人だと思っていたのだけど、ダンスのキレの良さは素晴らしいし、新谷ゆづみさんは一つ一つのパフォーマンスに対する誠実さと、何よりどこかしら古風な美少女の空気感を持っていて、天使感が半端ない。繰り返すけど、マジあの視線に導かれてこのまま天国に行くと思いました。


そして麻生真彩さん。やっぱりね、汚れたおじさんは、あなたをずっと見ていたいと思ったよ。影ナレーションのお客様との阿吽のキャッチボール、MCの見事な仕切り、そういうトーク委員長としての爪痕はもちろんだけど、図抜けた声量と情感溢れる美声、力強いダンス。パフォーマンス中に、舞台上の演者も客席も全部全部巻き込んで笑顔を広げていく求心力とカリスマ性。どんな小さな舞台でもいい、ずっと表現することをやめないでほしい。あなたの笑顔に救われる人が必ずいるから。


冒頭の「My Graduation toss」と、 最後の「Carry on」では、みんなの思いが迫ってきて涙が出ました。なんか、明日からおじさんも顔笑ろうって思った。12人の天使の皆さん、本当に素晴らしいパフォーマンスをありがとう。そして職員室の皆さん、この学院をずっと続けていこうという皆さんの苦労や覚悟が、一つ一つの舞台をこれだけ輝かせるんだと思います。これからもこの天使たちを輝かせてあげてくださいね。