スローガンは「伝説になろう」

先日、娘の学校の体育祭がありました。この学校の体育祭にかける情熱は凄まじい、というのは、毎年この日記で書いている気がするけど、今年の体育祭は、本当に最後の最後まで手に汗握る大接戦で、そのドラマの主役になったのは娘の学年、高校二年生でした。学年にはそれぞれ色がついていて、娘の学年は「緑」なのだけど、今年の緑の体育祭のスローガンは「伝説になろう」。そして本当に伝説になった子供たちに、いっぱい勇気をもらって、観戦した父も母もなんだかいっぱい考えさせられてしまった。というわけで、FACEBOOKにうちの女房が投稿した文章をここに転載しておきます。来年も頑張ろうね。


以下、女房のFACEBOOKから引用 @@@@@@@@@@@@@@@@@@

娘の学校の体育祭は、中1〜高3の学年対抗で行われます。
例年、学年順に順位がつきます。運動能力のピークは必ずしも高3ではないはずですが、そこはやっぱり経験がものを言うのです。
じつは娘の学年は一昨年、下の学年に「下剋上」をくらいました。中3という中等部リーダーの年に、中学2年生に負けたのです。以来、「体育祭に弱い学年」というレッテルが貼られていました。上の学年からは「全然怖くない後輩」と思われ(._.)下の学年からは「ちょろい先輩」と思われ(._.)、なんとも切ない状況でした。
ところがところが。
昨日、高2の娘の学年は、高3の総合優勝を阻む勢いで邁進。トラック、フィールド、特別種目、団体徒手という4部門のうち、トラック部門以外の3部門で娘の学年が優勝でした。
最終的には高3が総合優勝しましたが、なんとその差7点。
最後のリレーで失格をくらわなかったら、娘の学年は高3を倒して総合優勝していたかもしれないのです。以前下剋上をくらった下の学年には30点近い差をつけての立派な準優勝。
娘の学年は、足の速い子が多くありません。だからトラック部門はいつも分が悪い。
でも昨日は、フィールド(幅跳びとかソフトボール投げとか)、特別種目(障害物リレーとか玉入れとか)、団体徒手(20人の選抜メンバーで踊りまくる)、これら「練習の必要なもの」については悉く1位だったのです。(…特にも団徒で高2が1位ってことの凄さがわかる人は…えーっとFB友人に何人かいるはずですが(^_^;))
実際、ものすごい練習してました。
娘は綱引きと玉入れ(通称:ツナタマ)に出場しましたが、ここ1ヶ月、毎朝1時間早く登校しては朝練に励んでました。「玉入れや綱引きの練習?」と不思議に思うでしょ、私もそう思います(笑)。でもそれはそれは真面目にやってたのですよ。入り損ねた玉をスムーズに次に繋いで時間ロスを最小限におさえる練習、綱を引くときの体の角度、体幹トレやら背筋やら…じつに大真面目に。ちなみに娘の学校の玉入れの歴代最高記録は544個です。如何に規格外な玉入れかご想像ください(^_^;)。
他の競技の子たちも朝練がんばってたそうです。リレーの子は延々とバトンパスに励み、障害物競走の子は縄やらハードルをくぐり続け。実際、二人三脚の子たちはもう二人セットで日常生活に支障ないだろうというところまで動けていたし(笑)、名物の二人二脚の子たちは、娘が「不思議な蟹みたいで、じつに気持ち悪い」というほどの芸術的な姿&驚異のスピードで走っていました。
「だってこのままじゃやばいんだもん」
…自分は出来が悪い、だからがんばらなくちゃいけない…とコツコツやってたら、下の学年に負けないどころか、上の学年を脅かすところまでたどり着いたわけです。
人には得手不得手がある。持って生まれた能力の差というのはいかんともしがたい。
でも、それだけで決まるわけじゃないのだということ。
「強くなりたい」と黙々とやりこむことで結果がついてくるのだということ。ちゃんと挽回できるのだということ。
体育祭のあと、こんなにキラキラした目で感想を喋りまくる娘を初めて見ました。
ハハもたくさん勇気をもらいました。ありがとう。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

ちなみに、Twitterでこの学校の体育祭について語るハッシュタグは、「世界一の体育祭」です汗。