先週は日本のあちこち行ってまいりました。

先週は仕事の関係で、高知、千倉と出張、さらに週末には女房の家族の集まりが花巻であり、岩手へ、と、日本全国色んなところに行ってきました。色々見聞きしたことをまとめて。

週の頭には高知へ。ちょっと体調もよくなかったこともあって、市内を少しうろうろしただけだったんですが、やたら目についたのが龍馬さん。「リョーマの休日」とかいう微妙なのぼりがいたるところに立っていたり。とにかく高知にとって、「坂本龍馬」さんというのは高知の最大のブランドなんですね。高知空港も、正式名称は「高知龍馬空港」というそうで。


道路案内もこんな感じ。

でも坂本龍馬っていうのは、日本人の全世代にアピールできるキャラクターではない気もする。そういう意味では、子供から大人まで幅広く愛好家が多い宮沢賢治さんを持っている岩手の方が強い気がしましたね。


バス停の近くにあったはりまや橋

「土佐の高知のはりまや橋で、坊さんかんざし買うを見た、ああよさこいよさこい」という歌が、お坊さんが愛人のためにかんざしを買う、という歌というのは理解していたんですが、純信とお馬、という実在のモデルがあった歌、というのは今回初めて知りました。浄瑠璃になって有名になった悲恋物語だったんですね。


夜行ったひろめ市場。屋台が集まっている大きなフードコートのような場所で、それぞれのお店で買ったものをテーブルに持ってきて食べます。

高知市内には高知城という立派なお城があります。福岡に行った時にも、小倉城という立派なお城があったりしましたし、松山城とかもきれいに残っていますよね。明治維新廃藩置県で廃城になったお城はたくさんあると思うんですが、やはり官軍側だった土佐あたりのお城は大事にされたんでしょうか。
 
週の後半は千葉の千倉へ。集中豪雨のあった日でかなり心配したんですが、千葉のあたりはなんとか無事。でも台風17号の影響で見たこともない大波が押し寄せていました。


この写真では今一つ分かりにくいかもしれませんが、普段の倍くらいの大波が次々押し寄せてくる。

千倉というところは、私が関わっている海底通信ケーブルのメッカのようなところで、太平洋に面した立地のよさと首都圏に近いことから、日本の国際通信を支える大規模な光通信ケーブルがたくさん陸揚げされている場所です。通信業界の人間にとっては大変重要な場所なんですが、実際に来てみると、鄙びた風情に驚かされます。主要な産業といっても漁業と観光業くらいしかない。千倉は南房総市に含まれているんですが、となりの館山の方が知名度も高いし人口も多い。関東エリアであっても、地方をどう活性化するか、というのはなかなか難しい課題なんだなぁ、と思います。


レストランで見つけて思わず買ってしまった、南房総市のPRキャラクター「なんぼーくん」。海女さん修行をしている花柄の好きな性別不明のキャラだそうです。頑張れ南房総市
 
週末は女房の実家の集まりがあって、花巻温泉の佳松園に家族でお泊り。名前の通り、美しい松や緑に囲まれた素晴らしいホテルです。お夕飯のお膳も、一つ一つのお料理が美しく美味しい。


お夕食のおしながき。どんなお料理か、想像してみてくださいな。


デザートで出てきたフルーツほおずき。初めて食べたのですけど、酸っぱさの中にほんのり甘さと旨みがあって美味しかったです。


朝の御膳は籠に入って出てきます。普段朝ごはん食べなくても、前日たっぷり飲んだくれていても、なぜかホテルの朝食って全部平らげちゃうんだよね。


お庭で家族写真を撮りました。義父・義母は二人とも高齢ですが元気。たくさんの孫に囲まれ、家族の健康と長寿に感謝です。一人っ子のうちの娘は、小さな従姉妹たちに「お姉ちゃん」と懐かれるのが新鮮だったみたい。


花巻の親族の家に立ち寄ったのですが、大正の頃の古い写真がたくさん出てきて思わず見入ってしまいました。砲兵だったご先祖さまの連隊の記録写真や、家で飾られていた大正天皇ご夫妻、昭和天皇ご夫妻の、いわゆる「御真影」など。90年以上前の日本の姿。こういう昔の写真って、最近のデジタル写真なんかよりも長持ちしているような気がする、と義姉が呟いていましたけど、確かにそんな気もする。最近のデジタル写真とか劣化激しいもんなぁ。


花巻市内は、花巻まつりという鳥谷崎神社の例大祭の真っ最中でした。土曜日には、世界一神輿がたくさん巡行するお祭り、というギネス記録への挑戦も行われたそうです。義父が言うには、花巻の神様は、市内でも少し高台にある鳥谷崎神社に普段お住まいなのだけど、お祭りの時には神輿に乗り移って、市内の方に降りてこられるのだそうです。数多くの神輿に乗り移って市内をぶらぶら歩きされるんですね。写真は通りすがりにみかけた立派な山車。


盛岡市内に展開して、直利庵というわんこそばのお店に団体で乗り込み、わんこそばに挑戦。娘は去年学校の東北旅行で一度挑戦して、100杯越えをやりきれずちょっと悔しい思いをした、ということで、今回は104杯達成しておりました。私は89杯。若いって素晴らしい。

日本の地方が平均化されてしまってどこも似たような「地方都市」になってしまった、という話は昔からあって、それは確かにその通りだな、と思うこともあるんですが、よく見てみればどの都市にも、そこにしかないモノ、コトが結構あふれているもの。仕事柄最近、海外出張よりも国内出張の方が多いんですが、まだまだ日本も広いなぁ、というのを実感しております。いろいろ行っていろいろまだまだ見てみたい。