写真を中心に、NY旅行振り返り、その2

NY旅行の続き、今日も写真中心に。

二日目の夕方、女房はNY滞在中にお世話になったエイミー・バートン先生のところにレッスンに。そのあと家族で再びMETへ。小雨の後のマンハッタンには虹が。


いい感じ。

この日の演目は「ノルマ」。タイトルロールはMETのライブヴューイングの「仮面舞踏会」や「トロヴァトーレ」で我が家でおなじみのサンドラ・ラドヴァノフスキー。アダルジーザはケイト・アルドリッチで、この方は大野和士さん率いるリヨン劇場の来日公演「若きウェルテルの悩み」でシャルロットを歌っていた美人歌手。しかしとにかく生サンドラさんが大砲のように劇場全体を鳴らしまくって他を圧倒。ピアニッシモでも劇場全体がビリビリ鳴る。とにかくすごい。この、声に包まれる感覚てのは、ライブヴューイングでは体験できない、生ならではの迫力。


いやもう、サンドラ姐さん、ありがとうございやした、礼、みたいな舞台でしたわ。

翌日もMET。この日はマチネ。ライブヴューイングのカメラも入る、今シーズンのオープニング演目、「エウゲニー・オネーギン」。イケメンバリトンのクヴィエチェンと今やすっかりMETのアイドルになったアンナ・ネトレプコの愁嘆場を見たい、というニーズ(誰のニーズだ?)に答えての演目。


リンカーンセンター周辺にはオシャレな雑貨市が。


女房も娘も一軒一軒チェック。割と高級でアートなものが多かったそうです。


さすがに人気の演目で、女房がトライしたネット予約はソルドアウト。HIS経由で購入しました、一階席、いわゆるオーケストラ席。


カメラが見えるかな?


METのオケピット。


オケピットから見る客席。この華やかさが本物のオペラハウス。

私はオネーギン初体験だったのだけど、いやきれいなオペラですねー。指揮は「鼻」に続いてゲルギエフだったので、もう自家薬籠中、という感じなんだけど、またMETのオケが、ゲルギエフが振るとロシアの底なりのするごわついた弦の響きを出しちゃうんだよね。前日イタリアオペラをやってたオケとは思えない表現の多様さ。演出もオーソドックスで、クヴィエチェンはもう嫌味なほどにかっこ良く、ネトレプコはこれまた嫌味なほどにプリマ然としていた。全編の白眉はビチャワの演じたレンスキーとオネーギンの二重唱。しかしクヴィエチェンは本当にいいね。いい男、というだけじゃなく、声も花があってカッコイイ。この人のベルコーレも本当によかったですからねー。娘はすっかり大ファンでございます。ホヴォロストフスキーと二人並んで歩いてきたらどうするだろう。今度聞いてみよう。


また書ききれませんでした。続きまーす。