娘と二人in箱根

娘が、この夏くらいから、たまにはパパと二人で旅行したい、と言い出す。一昨年の米国赴任以来、母娘では、岩手旅行だのボストン旅行だのたくさん経験したけれど、父娘という時間はあまり取れなかったから、と。こんなお年頃になっても、パパと二人で何かしよう、なんて言ってくれること自体ありがたいこと、と、箱根旅行を企画しました。昔、会社の慰安旅行で新幹線で来たことがあったけど、もう20年くらい前の話。考えてみれば、東京生活も長いのに、ロマンスカーに乗ったことがない。というわけで、ロマンスカーに乗って箱根湯本のお宿に泊まることにしました。お昼新宿発のロマンスカーロマンスカーが出るホームの真ん中あたりにある売店で駅弁を買っていく。思ったより駅弁の種類が多くてびっくり。娘は「全国ご当地グルメ弁当」、私は「デラックスこゆるぎ弁当」というのを買いました。先頭車両に乗っていざ出発。


ロマンスカーと駅弁ってのは合うなぁ。

ロマンスカーってのは我々の世代からすると、ウルトラセブンのワイアール星人が本性を現してしまう有名なシーンが頭に浮かんでしまうんだけど(って、世代の問題じゃなくて私みたいな特撮オタクだけか?)、今回娘と乗った車体も、オレンジとシルバーが印象的な昔ながらの車両。娘は、「昭和っぽくて古臭い。新しい車両の方がかっこいい」と言うのだけど、パパはやっぱりロマンスカーといえばこの車両、と思っちゃうけどね。先頭車両の景色の良さはいわずもがなだけど、昭和の製造物のがっちりした感じってのは捨てがたい。


1981年ブルーリボン賞受賞、というマークがありました。

ブルーリボン賞ってのは映画の賞しか知らなかった。ネットサーフしてみると、鉄道ファンが選ぶその年最高の新車両に与えられる賞なんですね。これが1958年に制定されたきっかけ、というのが、その前年に運転開始した小田急3000系車両があまりに素晴らしかったので、何か賞を差し上げたい、ということで作られた賞なんだそうです。我々が乗ったのは小田急7000系LSEという車両なんだって。ちなみに、ウルトラセブンに登場したのは3100系NSEで、1964年にブルーリボン賞を取っている。やるな小田急

日曜日が雨模様だ、という予想なので、天気がまだもちそうな土曜日のうちに、登山鉄道・ケーブルカー・ロープウェーと乗り継いで、大涌谷に行きました。


登山鉄道。これは新しい車両だったけど、行きは古い車両でした。


ケーブルカー。この赤い色は箱根共通なんだね。


ロープウェイは20人乗りくらいの大型。

なんか鉄っちゃんのブログみたいになってきたけど、そんなに車両にこだわりがあるわけじゃありませんのであしからず。大涌谷とか見ると、地球が生物だっていうのを改めて感じますよね。最近気になる地震とか含めて、大地は決して盤石じゃないんだ、というのを実感する光景。


雲も垂れ込めてきたので、雲なんだか蒸気なんだか分からない壮大な光景。

週末、それも連休、ということもあって、観光客はすごく多く、とりわけ中国人観光客の姿が目立つ。尖閣問題とこれとは話が別ってことですかね。


定番黒玉子

お宿は箱根湯本駅のすぐ近く、水明荘というお宿。駅のそばを流れる早川、という川を望む建物は、ちょっと古色蒼然とした感もあるんですが、一歩中に入ると長い歴史を感じさせる立派な温泉宿でした。


夕食のお膳もとても充実。

明日は天気も悪いし、レンタカーを借りて美術館巡りをしようか、と相談中。親子水入らずのちょっと贅沢な時間をのんびり過ごしたいと思います。