第三回合同合唱祭〜日本語で歌い続けていくこと〜

6月18日の土曜日、マンハッタンのHoly Trinity Roman Catholic Churchで、第三回合同合唱祭が開催。私の所属するNY混声合唱団と、NYやNJで歌う5つの合唱団が集いました。

昨年のこの合唱祭で、NY混声合唱団を知り、そのまま入団してから一年。荘厳な教会の高い天井に響く日本語の合唱曲、という不思議な組み合わせに、なんとなく興味が惹かれて、1年間歌ってきました。今回の演奏会で歌ったのは、男声合唱曲の「柳河」と、信長貴富先生の「思い出すために」、それに、尾形敏幸先生編曲の「あの素晴らしい愛をもう一度」。今回は客席に女房と娘も来てくれました。


会場になった教会。女房撮影。

1年間、日本で常に私の歌にダメを出し続けてきた女房がいなかったので、結構自己満足的に歌ってきたんですが、終演後、早速客席で聞いていた女房にダメを出されております。自分ではそれなりに響きのポイントをつかんでいるような気になっているんだけど、歌としては全然まだまだ。響きを捉えていてもそれをきちんとフレーズとして音楽に仕上げていくところができてないんだよね。全身運動として連動できていない。上記の3曲は、11月の定期演奏会でも歌う曲なので、それまでにしっかり仕上げていければ、と思います。

最後の合同ステージでは、「大地讃頌」を、佐藤早穂子先生の指揮で歌う。この歌を、NYの教会で日本語で歌うこと、というのは、今の時期には別の意味を持っているような気がして歌いました。平和な大地を、静かな大地をたたえよう、と歌う大地の讃歌が、揺れ動く大地に対して、平和に、静まりますように、という祈りの歌であるかのように。教会、という場所も、そういう祈りの気持ちを強くしたかもしれません。3月以降、NYで日本語の歌を歌い続けることの意味というのが少し変わってきている気がしていますが、祈りの気持ちが強くなったとしても、というか、逆に、その祈りの思いをできる限りたくさんの人たちに届けるために、もっともっと歌の技術を磨かないと、と思います。