「Man on Fire」ダコタ・ファニングってやっぱすごいのね

この月曜日は、Memorial Day(戦没将兵追悼記念日)で、3連休。土日は家でのんびり、といいながら、結構仕事を持ち帰っていたりして、なかなか気が休まるわけではありません。でもまぁ、せっかく家にいるんだから、と、TVをつけっ放しにしている。我が家のTVは、TimeWarnerの回線で、電話・インターネット・CATVのセットになっているやつです。CATVは例によって数多くのチャンネルがあるので、時々、おお、という番組に出会える。

土曜日、ぼんやりつけていると、「Man on Fire」という映画をやっていた。冒頭は見損ねたのだけど、デンゼル・ワシントンダコタ・ファニングが出ている、というので思わず見る。これが結構泣ける映画。トニー・スコットという監督は、社会派のテーマを非常にうまくエンターテイメントに仕上げる職人、という認識でいて、この映画も、メキシコという国を蝕む犯罪組織という重いテーマ。暴力描写など含めて、どこか、ドン・ウィズロウの小説を読んでいるような気分になる。でも、同じ監督の「Enemy of the State」なんかに比べると、この映画はちょっとエンターテイメントに走りすぎてバランスが悪くなっちゃったかな、という気がしました。怒りに身を任せて冷酷な復讐劇を重ねていく描写は、ちょいとサービス精神過剰な印象だし、エンディングも若干強引。でも、何より、デンゼル・ワシントンダコタ・ファニングのやりとりが最高で、改めて、ダコタ・ファニングってすごい子役女優なんだなぁ、と驚く。無邪気さの中にふと見せる寂しげな表情と、それが元CIAの暗殺者の心と共鳴していく過程が切なくて、それがあるから、多少強引なラストシーンも、涙なしには見られない。代表作の「アイ・アム・サム」を見たいなぁ。それにしても、最近のダコタさんの写真とか見ると、「アリー・my・ラブ」のキャリスタ・フロックハートに似てきたねぇ。アリーの子供時代を演じたことがあるって聞いてなんだか納得してしまった。しかし、この映画、「マイ・ボディーガード」っていう邦題は分かりやすいんだけど、もう一工夫欲しかった気もする。