子供の手遊び

子供、特に女の子、というのは、いわゆる「手遊び」で遊ぶことが多いんでしょうか。娘はしょっちゅう、「パパ、『おちゃらか』やろうよ」なんて、パパを手遊びに誘います。このヴァリエーションがどんどん増えていて、パパは全然追いつけない。どんなのがあるか、ちょっとここに並べてみます。
 
・おちゃらかほい

これは私の子供の頃にもあったぞ。「おちゃらかおちゃらかおちゃらかホイ」といいながら、2人で手を打ち合わせて、「ホイ」でジャンケンする。勝負が決まると、勝った方は、「おちゃらか勝ったよ」と喜び、負けた方は、「おちゃらか負けたよ」と泣きまねをする。あいこの時には、「おちゃらかあいこで」と、二人で手を腰に当てる。で、再び、「おちゃらかホイ」。

おちゃらかおちゃらかおちゃらかホイ。おちゃらか勝ったよ(負けたよ)おちゃらかホイ。おちゃからアイコでおちゃらかホイ。おちゃらか勝ったよ(負けたよ)おちゃらかホイ・・・と、永遠に続いていく遊び。
 
アルプス一万尺

アルプス一万尺、小槍の上で・・・」と歌いながら、両手を打ち合わせ、相手と右手同士、左手同士を打ち合わせ、を交互に繰り返す遊び。単純に手の打ち合わせを繰り返す初心者バージョンと、手をひじにあてる動作や手を腰にあてる動作を織り込む上級者バージョンがあり、娘は当然上級者バージョンをマスターしていて、これをどれだけ速くできるかを競っている。パパは初心者バージョンしかできない。娘が何度も上級者バージョンを教えてくれるのだけど、何度教わっても覚えられない。自分の脳の軟化度がよく分かる遊び。
 
・線路は続くよ

「線路は続くよどこまでも・・・」と歌いながら、手を打ち合わせる。打ち合わせ方は二種類あって、「アルプス一万尺」と同じように、両手、相手と右手同士、左手同士を交互に打ち合わせるパターンと、お相撲さんの張り手みたいな感じで、右手同士、左手同士を交互に下からくるくる回すように合わせていくパターンの2種類。この2つのパターンを交互に繰り返していく。
 
・マッチ棒

二人して人差し指を立てて、互いにぶつけると、1+1で2になり、指を2本立てる。もう一度ぶつけると、2+2で、4になる。もう一度ぶつけると、4+4で、8になるけど、片手で8を数えていって残った2本の指、ということで、2本指を立てる。またぶつけると4になる・・・これを両手でやると、左右の手の指の数を入れ替えることができます。右手で立っている指が4本で、左手で立っている指が1本だと、自分の両手をぶつけて、右手を3本、左手を2本、という感じで入れ替えることができる。ぶつけたときに、立てる指の数を間違えないでどこまで続けられるかを競います。
 
・あとだしジャンケン

一人が出したジャンケンに対して、勝つ役を後出しで出す遊び。そのスピードを競う。相手がグーを出したら、すかさずパーを出す。相手がチョキを出したら、すかさずグーを出す。これが意外と難しくって、相手と同じものを出したり、思わず負ける役を出しちゃったりする。女房に言わせれば、「これは脳トレになるねぇ」とのこと。例によって、パパは結構弱い。
 
これ以外にも、「私が作ったオリジナルの手遊びだよ」というのもいくつかあったりして、ヴァリエーションは尽きない。おもちゃとかが豊富じゃない時代に考え出された伝統的な手遊びが、子供に受け継がれて、ちゃんと楽しい遊びになっているんですね。TVゲームだの、電子音をピコピコ鳴らすおもちゃの遊びより、親としては、なんだか嬉しい気がする遊びです。